Posted in 国産新作ゲーム

オインクゲームズ版『SCOUT』国内発売、SdJノミネートで

オインクゲームズは17日、カードゲーム『SCOUT』を発売した。ゲームデザイン:梶野桂、アートワーク:佐々木隼&小松崎里恵、2~5人用、9歳以上、20分、2750円(税込)。当座は海外版パッケージに日本語説明書を同梱したものが販売され、8月から日本語パッケージになる。

オリジナルはゲームマーケット2019秋にワンモアゲーム!から発売された作品。これまで国内はワンモアゲーム版が流通していたが、オインクゲームズが製作した海外限定版が今年のドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres / SdJ)にノミネートされ、ロゴ入り・日本語パッケージで国内でも凱旋販売されることになった。

並べ替えられない手札に、他のプレイヤーが出したカードからスカウトして連番や同番を作り、他のプレイヤーより先になくすことを目指す。オインクゲームズ版ではサーカスショーのテーマになり、2人プレイにも対応し、得点チップが追加された。

いきなりサーカスの団長に任命されてしまったあなた。今いるメンバーで、ライバルに勝てるようなショーをなんとか組んでいかなければなりません。チームは適材適所。あなたのサーカスに足りない役割は、ほかのサーカス団からどんどんスカウトしてきましょう!一人加わるだけですばらしい連鎖反応が起き、誰も太刀打ちできないショーを組むこともできるかもしれません。いまいるメンバーで戦うか、今はじっと待ってメンバーを集めるか… 決断がうまくハマったときが最高に気持ちいい、スピード感あふれるカードゲームです。

内容物:カード 45枚、スカウトチップ 23枚、得点チップ 30枚、スカウト&ショーチップ 5枚、スタートプレイヤーマーカー、遊び方説明書

オインクゲームズ:SCOUT

Posted in ドイツ年間ゲーム大賞

ドイツ年間ゲーム大賞2022に『カスカディア』、エキスパート大賞は『リビングフォレスト』

ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は16日18時00分(日本時間の25時00分)、ベルリン市内のカンファレンスセンターにて今年度大賞の発表と授賞式を行った。5月に発表されていた(TGiWニュース )各3タイトルのノミネート作品から、赤いポーンの大賞には『カスカディア』、灰色ポーンのエキスパートゲーム大賞には『リビングフォレスト』が選ばれた。

ボードゲームジャーナリストやボードゲーム評論家の審査員10名によって選出されるボードゲーム賞。授賞式にはデザイナーと出版社代表がリアルで参加し、その様子がYoutube配信で中継された。特別ゲストとして第1回ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『ザーガランド』をA.ランドルフと共にデザインしたM.マッチョスが出席。『スカウト』のノミネートで日本からもデザイナーの梶野桂氏とオインクゲームズの佐々木隼氏、オインクゲームズドイツ支社のラウラ・グルントマン氏も出席した。

「会場はこれまでにない国際的なイベントとなっています」とH.シュラーパー審査委員長。今回のノミネート作品は多国籍で、アメリカ、フランス、イギリス、日本の作品がノミネートされ、ドイツの賞であるにも関わらず、オリジナルがドイツの作品は1作もノミネート入りしていない。シュラーパー氏はウクライナで避難中のボードゲーム愛好者にも触れ、「ボードゲームは国際的で、寛容と平和的共存を意味します。誰でも一緒に遊べて、世界のどこにいても同じルールでプレイできるからです」と述べた。

まず発表されたのはエキスパートゲーム大賞で、12回目の大賞に選ばれたのは『リビングフォレスト』。ファンタジー世界を舞台に森の妖精たちが鬼火から鬼を守るフランスのゲームで、ドイツ語版はペガズスシュピーレ社から発売された。日本語版は今夏にケンビルから発売予定。

審査委員会は「『リビングフォレスト』のスリルと魅力は主に次の3つの要素にある。12点を目指すエキサイティングなレース、カードめくりのリスキーなギャンブル、他プレーヤーとの高いインタラクションである。」とコメントしている。

ドイツ年間エキスパートゲーム大賞(Kennerspiel des Jahres)2022

リビングフォレスト(Living Forest)
ゲームデザイン:A.クリスチャンセン/イラスト:A.エティエンヌ
出版社:ペガズスシュピーレ
1~4人用、10歳以上、40分
当サイトのプレイレポート

続いて赤ポーン、ドイツ年間ゲーム大賞の発表となり、今年の大賞には『カスカディア』が選ばれた。太平洋沿岸のアメリカ北西部を舞台に、クマ、シカ、サケ、ワシ、キツネに住みよい土地を用意するアメリカのタイリ配置ゲームで、ドイツ語版はコスモス社から発売された。日本語版はケンビルから4月に発売済。

審査委員会は「 『カスカディア』 は本当に気持ちのいいゲームである。手番の選択が必ずしも正解でなくても、いつもやりがいがある。特に成功しているのは2つの部分からなるパズルで、適切な動物と地形との間でバランスを見つけなければならない。高いリプレイ性は、モジュール式のルールカードが実現する。ゲームごとに新しい挑戦をプレイヤーに提供し、オプションのキャンペーンも用意されている。特にモチベーションを高めるのが3種類の勝利条件で、リプレイ性が高く、ゲームの進行に応じて常に変化するダイナミクスを実現する」とコメントしている。

ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)2022

カスカディア(Cascadia)
ゲームデザイン:R.フリン、イラスト・B.ソーベル
出版社:コスモス
1~4人用、10歳以上、30~45分
当サイトのプレイレポート

ドイツ年間キッズゲーム大賞の発表は先月15日に発表され『魔法の山』が大賞に選ばれている(TGiWニュース )。