ダンジョン、ダイス、デンジャー(Dungeons, Dice & Danger)
ボスを先に倒すのは誰だ
ダンジョンを探索してドラゴンを倒し、宝を持ち帰るロール&ライトゲーム。ゲーマーズゲームの人気ブランド「アレア」が今年発表した作品で、R.ガーフィールドを起用した。難易度の違う4種類のシートでプレイできる(写真は上級用の恐竜マップ)。
手番プレイヤーは5つのダイスを振り、全員がその中から2つのペアを作って対応する数字を塗りつぶす。スタートプレイヤーは黒いダイスも利用できる。いつでも塗りつぶせるのはダンジョンの入口(緑色のマス)で、後はそこからつなげて塗りつぶしていく。必ず2マス塗りつぶさなければならず、その数字で塗りつぶせるマスがないときはライフを失う。
途中には宝石のほかに宝箱もあって、ライフの回復や1マス無料塗りつぶし、親手番外での黒ダイスの利用などの特殊能力から1つを選べる。どのマスも塗りつぶせないとライフを失うだけでなく他プレイヤーに後れを取ることにもなるので、これらの特殊能力をうまく使って先を急ごう。
途中に立ちはだかるモンスターは、指定された数を何回か出して倒す。中ボスと大ボスは、途中で通る足跡で攻撃できる数を増やすことができる。全てのモンスターが1回以上倒されたらゲーム終了。塗りつぶしたマスのコンプリート状況などで合計得点を競う。
紙ペンゲームの常として、他のプレイヤーとのインタラクションが少ないということがあるが、このゲームはモンスターを他プレイヤーよりも先に倒して先着ボーナスをもらうというところでインタラクションを持たせている。終盤になると、大ボスの残りライフを各自が申告して「あと4つ!」「うわ、間に合わねー」などとエキサイトする。
4~5個のダイスの組み合わせはさほど多くないが、シート上にいくつかの選択肢があって、その先のことまで考えて選択しようとなるとかなり考えることは多い。時間も紙ペンにしては長く、じっくり遊べるアレアならではのクオリティといえるだろう。
Dungeons, Dice & Danger
ゲームデザイン:R.ガーフィールド/イラスト:C.ケンデル
アレア(2022年)
1~4人用/12歳以上/45~60分
『アグリコラ:泥沼からの出発 リバイズドエディション』日本語版、8月上旬発売
ホビージャパンは8月上旬、『アグリコラ:泥沼からの出発 リバイズドエディション(Agricola: Die Moorbauern)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:U.ローゼンベルク、イラスト:K.フランツ、1~6人用、12歳以上、人数×30分、4950円(税込)。プレイするためには『アグリコラ:リバイズドエディション』の基本セットが必要。
2009年(日本語版は2010年)に発売され、長らく絶版となっていた拡張セットを新版に合わせてリニューアル。オリジナルは2018年に発売されている。全てのカードを改訂したほか、グラフィックをリバイズドエディションに合わせた。プレイヤーボードが森林と泥炭地になっており、また価値の高い馬が新たな家畜として追加される。
マイボードははじめ、指示された通りに森林タイルと泥炭地タイルが置かれており、アクションでタイルを取り除いていく。森林はアクションスペース「木を切り倒す」で草原にしたり、「焼畑」で畑にしたりする。また泥炭地は「泥炭を掘る」で燃料にして住居の暖房に使う。暖房が足りないと家族は病気になり、次のラウンドのアクション数が減ってしまう。
これらの新しい要素に焦点をあてた14の大きい進歩と117の小さい進歩が入り、さらに多様な展開が楽しめる。
内容物:増設ゲームボード1枚、追加のサプライボード1枚、森/泥地タイル52枚、木の部屋/畑タイル6枚、拡張農園2枚、ベッド(部品3つ)6個、木製の馬コマ25個、汎用カウンター10枚、特別マーカー2枚、燃料トークン55枚、代用マーカー6枚、カバーカード1枚、スタートカード9枚、特別アクションカード12枚、大きい進歩14枚、小さい進歩117枚、スコアシート1冊、ルールブック1部