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日本の殿堂入り級ボードゲーム

BGGで殿堂入り25タイトルが発表されたとき、アメリカの愛好者への偏りと、2010年代以降のアップデートが反映されていないことが気にかかった(BGGでも「有識者」によるセレクションに対し、多くの賛否が寄せられている)。そこで日本版The One Hundredの過去20年のデータを元に、日本で安定して評価が高い「殿堂入り級ボードゲーム」を調べてみた。

過去20回の日本版The One Hundredでトップ10のべ208タイトルを集計した結果は以下の通り。

今回BGG殿堂入りから外れた『プエルトリコ』がランクイン回数1位。『ブラス』はBGGでは黒(ランカシャー)が殿堂入りしているが、こちらはBGGランキングで現在1位の白(バーミンガム)が入っている。日米の人気ボードゲームの違いや、BGGではカバーされていない2010年代後半の定番も明らかになった。

日本版The One Hundredは毎年年末に行われている愛好者投票で、重量級が高く評価される傾向にあり、初心者向けのリストとはいえないので注意。ドイツなど、他の国での継続的な評価もわかれば比較してみたい。

日本の殿堂入り級ボードゲーム(日本版The One Hundredクロス集計)

  1. アクワイア(1964)9★
  2. モダンアート(1992)5
  3. ブラフ(1993)3
  4. ニムト(1994)4
  5. カタン(1995)13★
  6. ラー(1999)4★
  7. カルカソンヌ(2000)9★
  8. バトルライン(2000)3
  9. 電力会社(2001)9★
  10. プエルトリコ(2002)17
  11. チケットトゥライド(2004)3★
  12. アグリコラ(2007)15★
  13. レース・フォー・ザ・ギャラクシー(2007)4★
  14. ドミニオン(2008)14★
  15. パンデミック(2008)5★
  16. テレストレーション(2009)4
  17. 世界の七不思議(2010)3★
  18. ブルゴーニュ(2011)5★
  19. ツォルキン(2012)5
  20. コンコルディア(2013)7★
  21. 宝石の煌き(2014)6
  22. マルコポーロの旅路(2015)4
  23. テラフォーミング マーズ(2016)8
  24. テラミスティカ:ガイアプロジェクト(2017)4
  25. ブラス:バーミンガム(2018)6
  26. バラージ(2019)5
  27. ウィングスパン(2019)3
  28. アルナックの失われし遺跡(2020)4
  29. アーク・ノヴァ 新たなる方舟(2021)3

年代順。最後の数字は10位以内に入った回数(3回以上のみ集計)、星印は今回のBGG殿堂入りゲーム。

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アスモデがエンブレイサーから独立して株式上場

アスモデグループは2月7日、ナスダック株式市場に単独上場した。時価総額評価は296億スウェーデン・クローナ(26億ユーロ、4095億円)。一方、分離された親会社エンブレイサーグループの株価は44%の下落となった。

スウェーデンのコンピュータゲーム持株会社であるエンブレイサーグループは、2010年代から世界中のゲーム会社を次々と買収し、その一環でアスモデグループも買収。しかしサウジアラビアのゲーム会社との提携が失敗に終わり、巨額の負債を抱えて3分社化されることが昨年4月に発表されていた。

分社化にあたり、アスモデグループは8億9千万ユーロ(1400億円)の債務を引き継ぐ。エンブレイサーグループはJPモルガンなどの金融機関から支援を受けて4億ユーロ(630億円)をアスモデグループのために調達し、債務削減と今後の活動資金に充てる。昨年9月に就任したアスモデグループのケーグラーCEOは、この資金を元に、2021年のボードゲームアリーナ以来休止していたボードゲーム出版社・関連会社の買収を再開することを表明している。

『カタン』『アズール』『世界の七不思議』『チケットトゥライド』など、著名なボードゲームタイトルのスタジオを傘下に持ち、年商12.7億ユーロ(2000億円、2023年)に達するアスモデグループは、所有者が約5年おきに変わっている。2013年にフランスの投資会社ユーラゼオが1億4300万ユーロで買収、2018年にフランスの投資会社PAIパートナーズが12億ユーロで買収、2022年にはエンブレイサーグループが27億5千万ユーロで買収していた。

Brettspiel-News: Asmodee seit dem 7.2.2025 an der Börse gehandelt