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スウェーデン年間ゲーム大賞に『ポルトベローマーケット』

Arets Spelスウェーデン年間ゲーム大賞(Arets Spel)2007が発表され、ファミリーゲーム部門に『ポルトベローマーケット』、キッズゲーム部門に『魔法使いの夜』、アダルトゲーム部門に『ケット(ディフレクション)』が選ばれた。
この賞は海外ではあまり知られていなかったが、1984年から始まり今年で24回目を迎える歴史ある賞。近年は『ベルニーニミステリー』(2006ファミリー)、『ブラフ』(2006アダルト)、『チケットトゥライド』(2005ファミリー)、『ブロックス』(2004ファミリー)などが選ばれている。
【スウェーデン年間ゲーム大賞2007】
キッズゲーム:魔法使いの夜(Magikernas Natt)
アダルトゲーム:ケット(Khet)
ファミリーゲーム:ポルトベローマーケット(Portobello Market)
『魔法使いの夜』はこれでドイツ年間キッズゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞キッズ部門、エッセン金の羽根賞、シュピールグート認定、ニュルンベルク・トイイノベーションアワード、フランス年間ゲーム大賞、オーストリアゲーム大賞、ノルウェー年間ゲーム大賞、日本ボードゲーム大賞3位、スウェーデン年間ゲーム大賞と10タイトルを獲得した。今度の版には箱にずらりと賞のロゴが印刷される。
Leksakshandlarna: Arets Spel 2007 Vinnare

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ドイツゲーム本

(今年ではなく)昨年のゲームマーケットでグランペールの山上さんから持ちかけられたドイツゲームレビュー本の原稿をようやく書き終えた。1年半もかかったのか〜。
128ページで年間ゲーム大賞、キッズゲーム大賞、ドイツゲーム賞、アラカルトカードゲーム賞を全て網羅している。シャーロックホームズのゲームブックやマジック:ザ・ギャザリングから、大聖堂、ズーロレットまで66タイトル。おまけとしてクラマーからシャハトまで6人のデザイナー紹介が入る。白黒だけど写真満載。
TGWのレポートをもとにして加筆修正していったのだが、紙媒体となるとルールを確認したり字数を揃えたりと結構時間がかかる。特に90年代後半のDSP(チグリスやタージマハル)がまとめるのにたいへんだった。新幹線の中、ノートパソコンで仕上げたこともある。
総文字数は約10万字に及ぶ。『トイプラス』が合計7万字、『ボードゲーム天国』への寄稿が5.5万字だったから、過去最大級の執筆量だ。これ博論にならないかな(ウソウソ)。
後から読み返すと、文体にそのときに読んでいた本の影響が出ていて、論文調のこともあればフレンドリーになったりと同じ人物が書いたように思えない。前のほうはすっかり忘れていて、校正しながら読んでいて唸らせられたり、いまさら買ってみたくなったり。
タイトルは『ドイツゲームでしょう!』になる見込み。発売は11月のTGFが一応の目標。どれくらい売れるか分からないけれども乞うご期待。