『お邪魔者』日本語版
ゲームショップ、メビウスゲームズ(水道橋)とすごろくや(高円寺)は今月、共同で『お邪魔者(Saboteur)』の日本語版を発売した。3〜10人用(6人以上推奨)、8歳以上、プレイ時間30分、1500円。
『お邪魔者』は2004年にドイツのアミーゴ社から発売されたカードゲーム。カードを並べて金鉱を掘っていくが、予めひそかに与えられた役割によって金鉱を目指すか邪魔するかの2チームに分かれる。そのカードは邪魔するために置いたのか、それとも? お互い正体を隠した攻防が楽しいカードゲームだ。
4〜5人までしか遊べないゲームが多い中で、10人まで遊べるという幅の広さと30分という時間の短さ、そして読み合いの楽しさから各所のゲーム会で定番ゲームになっている。
カード自体は外国語のテキストがほとんどないが、このたびの日本語版ではボックスとルールが日本語化され、ボードゲームになじみのない人でも手に取りやすくなった。メビウスゲームズが言語依存度の少ないゲームを日本語化するのは『ニムト』『ごきぶりポーカー』に続いて3作目。今後も『カルカソンヌ』の日本語版が予定されているという。
すでに所有しているゲーム愛好者にとっても、このゲームが相当なロット数生産され、当分の間絶版の心配がなくなったことを喜びたい。
・高円寺0分:ゲーム紹介:お邪魔者
・メビウスおやじ:「お邪魔者」日本語箱
『ウントチュース!』日本語版、5月31日発売
絶版になって久しかったライトでエキサイティングなカードゲーム『ウントチュース!』が、水曜日の会(秋葉原)のプロデュースにより日本語版で甦る。5月31日(日)のゲームマーケットから発売、1980円。
『ウントチュース!(Und Tschüss!)』はイギリスのゲームデザイナー、M.ウォレス氏の作品。タイトルはドイツ語で「それじゃバイバイ!」という意味。『蒸気の時代』や『ブラス』などヘビーなゲームで人気のウォレス氏だが、この作品は全く系統を異にする。プレイ時間は30分、4〜6人で盛り上がれるシンプルなカードゲームだ。
一斉にカードを出して、一番大きい数字を出した人がカードをもらえる。もらえるカードの得点はどんどん大きくなっていくが、最後に1人だけもらえない人がいる。最後に一番得点の高い1枚をもらってバイバイできるか、その前に得点が低いうちに安全に取りにいくか?
1997年にドイツのゴルトジーバー社から発売になったが現在では絶版。ネットオークションなど入手方法は限られていた。水曜日の会では作者のウォレス氏と直接交渉し、ライセンスを取得。この発売で入手が容易になり、より多くの人に遊ばれる機会が増えるだろう。
また、ドイツ語版のデザインは地味なものだったが、今回の日本語化ではデザインにアトラデザインの藤原快氏(『トラッカーズ』)が参加、コミカルで楽しい装いに変わっている。これもより多くの人を引きつけそうだ。
・アトラデザイン:ウントチュース!
・Daily Life is a game:特報!「ウントチュース!日本語版」発売決定!
・TGWレポート:ウントチュース!