『Mr.ジャック』ポケット版に
街にしのびこんだ切り裂き魔ジャックを、推理で特定する2人用ゲーム『Mr.ジャック』が、持ち運びに便利なタイルボード仕様のポケット版になって発売された。お値段も半額以下の2,310円。
ボード上にちらばった9人のキャラクター。このうち1人が切り裂き魔ジャックが変装した奴だ。探偵役のプレイヤーは犯人を絞り込むように、ジャック役のプレイヤーは逆に絞りこませないように行動する。
ボードゲーム版からの変更もある。ボードは9枚のタイルを並べて作り、ホームズと助手のワトソンと愛犬のトビーが追手となって、止まっている列から直線上にジャックが見えるかどうかを判定する。手番には、探偵1人を時計回りに移動するか、タイルを回してマップを変えるか、タイルを交換するか、アリバイカードを引くかの4択。
ラウンドごとに、ジャックが目撃されたかどうかが明らかとなる中、はたしてホームズは夜が明ける前にジャックの正体を暴くことができるのか? それともジャックがまんまと逃走に成功してしまうのか?
今年のエッセン国際ゲーム祭で出展される新作が早くも取り扱い開始だ。
Mr.Jack Pocket
B.カタラ、L.モーブロン/ハリケーン(2010年)
2人用/14歳以上/15分
クレイジーダンシング(Crazy Dancing)
同じアホなら
プロットしたポーズでチームで踊り、その出来を競うゲーム。カクテルゲームズ(フランス)は、こんなもはやボードゲームと呼べないくらいのパーティゲームを出し続けている。
はじめ3チームに分かれる。交替で1チームはポーズのプロットと審判役を行い、残り2チームがそのポーズでダンスを競う。
プロットは山札から4枚のカードを引いて、8拍のカード上に自由に配置する。上半身のポーズ、下半身のポーズ、シャウト、ジャンプなどがあり、組み合わせて同じ拍に置いてもよい。中には、審判が自由に決めてよいカードや、踊る前にポーズを全部裏返しにするカードも。
プロットが終わったら、1チーム目からダンススタート。CDで音楽を流して、それに合わせて踊る。終わったら2チーム目、そして審判の判定となる。ポーズが全体で揃っているか、グルーヴ感があるかなど、審判チームで自由に勝者を決めてよい。
審判を交替したら、また新しいポーズでダンス。これを何セットか繰り返して、勝敗数の多いチームが勝つ。
勝ち負けよりも、普段は決してダンスなどしなさそうなゲーマーが見せるモーションが見もの。見かけとは裏腹に妙にノリノリのダンスを披露する人が現れたりして楽しい。踊る方も、はじめは恥ずかしい思いでいっぱいだが、右か左かを気にしながら没頭していると、チームの動きが揃うにつれどんどん気持ちよくなってくるから不思議だ。
AチームとKチームとBチームに分かれて勝負。Bチームのtomokさんが強敵だったが、チームワークでAチームが勝利した。動画はノリノリ過ぎたKチームの演技。
Crazy Dancing
N.ティオー、X.デュティユー/カクテルゲームズ(2009年)
6〜24人用/8歳以上/20分