モーセル×ローゼンベルク『ノヴァルナ』日本語版、12月中旬発売
ホビージャパンは12月中旬、タイル配置ゲーム『ノヴァルナ(Nova Luna)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・U.ローゼンベルク&C.ファン・モーセル、イラスト・L.ジーグモン、1~4人用、8歳以上、30分、4000円(税別)。
『コテージガーデン』『インディアンサマー』『スプリングメドウ』とローゼンベルクのパズル三部作を発売したシュピールヴィーゼ出版(ドイツ)が再び、ローゼンベルクのパズルチックなタイル配置ゲームを発売する。原案はモーセルがクワリ(オランダ)から発売した『ハビタッツ』で、ローゼンベルクのヒット作『パッチワーク』のタイルの取り方を組み合わせている。
タイトルは「新月」の意味で、新月から満月に移り変わる月時計を回ってタイルを獲得する。月時計の周辺にはさまざまなパターンのタイルが置かれてあり、自分のタイルにはコマを3歩まで進めてタイルを獲得し、そのコストだけ月時計の時間を進める。この時間が一番進んでいないプレイヤーが、常に手番を行う(『パッチワーク』方式)。
獲得したタイルには「周囲に青いタイルが2枚」「赤と黄のタイルが1枚ずつ」といったタスクがあり、これを満たすようにタイルを並べると、そのタスクの上に自分のマーカーを置くことができる。こうして自分のマーカーを全て、最初に配置できたプレイヤーが勝利となる。タイルは、同じ色が連続していればタスクの達成に利用でき(『ハビタッツ』方式)、これを利用して効率よくタスクを達成していく。
2人の有名デザイナーのメカニズムが絶妙に融合した作品で、タイルの選択と効率の良い配置をめぐって、簡単なルールながらもやり込みがいのあるゲームだ。
内容物:月時計ボード1枚、月コマ1個、タイル68枚(4色×17枚)、マーカー84個(4色×21個)、ルールブック1部
『カタン:宇宙開拓者版』日本語版、12月13日発売
ジーピーは12月13日、『カタン 宇宙開拓者版(Catan: Sternenfahrer)』の日本語版を発売する。ゲームデザイン・K.トイバー、イラスト・F.フォーヴィンケル、3~4人用、12歳以上、120分、12000円(税別)。『カタン』シリーズの拡張セットではなく、単体で遊ぶことができる。ゲームマーケット2019秋には限定100個を先行発売する。
1999年に発売された『カタンの宇宙飛行士たち/カタンの開拓 宇宙編/宇宙カタン』のリメイク作品で、オリジナル版は今年コスモス社(ドイツ)が発売した。宇宙船に乗って広い宇宙を航海し、惑星を開拓していく。不意に遭遇する宇宙海賊に対抗して宇宙船を武装し、友好的な宇宙人と交易するために船倉を増やし、またアクシデントをうまく乗り切って名声を競う。
ゲームは「カタンコロニー」から始まる。ダイスを振って産出される資源で宇宙船を作り、未知の宇宙へと飛び出していく。宇宙船の移動力は、母船を振って出てくるボールの色で決まり、宇宙船が惑星に到着したら、そこにコロニーを設置して資源を産出できるようになる。こうして拠点を増やして奥地を目指す。
母船から黒いボールが出ると遭遇カードを引き、隣の人が読み上げる。遭遇カードでは宇宙海賊などが登場し、戦うか、資源を献上するかなどの選択を迫られる。また、惑星によっては海賊基地を撃退したり、氷の惑星をテラフォームしなければいけないこともある。
宇宙には友好的な宇宙人もおり、交易船を作って宇宙ステーションにドッキングすればさまざまな特殊能力がもたらされる。資源を使って母船に搭載砲・船倉・動力炉を取り付ければ、戦闘・交易・移動を有利に進められるだろう。
旧版からの変更点として、星系や交易ステーションがランダム配置できるようになり、裏返しで配置するバリアントも楽しめるようになった。折れやすかった名声リングをチップに変更、「第一宇宙船」を任意の宇宙船に変更、航行で黒玉が出ても基本移動力3を保証、初期配置フェイズに4周目ありなど、バランスを調整して遊びやすくなっている。
内容物:母船コマ 4台、搭載砲コマ 24個、動力炉コマ 24個、船倉コマ 20個、カラーボール 28個、ゲームボードパーツ 6枚、クアドラントタイル 16枚、スタンド 4個、ハーフメダルチップ 40枚、数字チップ 36枚、スペシャルマーカー 16枚、資源カード 100枚、遭遇カード 32枚、友好カード 20枚、サマリーカード 12枚、各種コマ 92個、ダイス 2個、用具入れ 2個、ステッカー 1枚、ルールブック 1冊、アルマナック 1冊、ジップ袋 11袋