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プレーヤーかプレイヤーか

ルールの翻訳で、player/Spielerの訳を私は「プレイヤー」と表記している。「プレーヤー」は「プレエヤー」と読むから、英語の発音に近いのは「プレイヤー」のほうだと思うが、メビウスやバネストなどのルールは「プレーヤー」になっていて、迷うところだ。
Googleのヒット数は「プレイヤー」が1280万、「プレーヤー」が1510万で、差はあるものの圧倒的というほどでもない。「プレーヤー」という言葉で定着しているのは再生機(「CDプレーヤー」)のことではないかと思ったが、「1億円プレーヤー」なども一般的だ。ただし、「ゲームプレイヤー」(8万)ならば「ゲームプレーヤー」(2万)を凌ぐ。
似たような表記の例では「リメーク」(157万)<「リメイク」(514万)、「ブレーク」(217万)<「ブレイク」(870万)と、「イ」のほうが多い。月刊『言語』によると、「−」は比較的旧式、「イ」は新式の表示なのだそうだ。「プレーヤー」が多いのは、比較的昔に日本に入り、定着した外来語だからではないか。
内閣告示では「長音は,原則として長音符号「ー」を用いて書く。」としながらも、「「エー」「オー」と書かず,「エイ」「オウ」と書くような慣用のある場合は,それによる。」「分野によって異なる慣用が定まっている場合には,それぞれの慣用によって差し支えない。」と注記している。例として「エイト」「ペイント」「レイアウト」「スペイン」「ケインズ」が挙げられているが、確かに「エート」「ペーント」「レーアウト」「スペーン」「ケーンズ」という表記はまず見ない。
慣用は変わる。「プレイヤー」、「プレーヤー」、みなさんはどちら派ですか。

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ゲーム100選に『ツァール』

アメリカのボードゲーム専門誌『ゲームズ』は2009年分のお薦めリストを発表した。大賞に選ばれたのは『ツァール』。2人用アブストラクトゲームが大賞に選ばれるのは2003年の『ドゥボン』以来となった。
100選は9つのカテゴリーに分けられ、それぞれのトップも挙げられる。その結果、大賞を含めて毎年10タイトルがベストゲームということになる。今年のリストは以下の通り。
【ゲームズ100選】
ゲーム・オブ・ザイヤー:ツァール(Tzaar / K.ブルム)
ベストアブストラクトゲーム:ディアボロの橋(Ponte del Diavolo / M.エーデル)
ベスト高等戦略ゲーム:キーハーベスト(Key Harvest / R.ブリーズ)
ベストファミリーゲーム:パンデミック(Pandemic / M.リーコック)
ベストファミリーカードゲーム:王宮のささやき(Palastgeflüster / M.リーネック)
ベストファミリー戦略ゲーム:ストーンエイジ(Stone Age / M.トゥメルホファー)
ベストパーティゲーム:ゴーナッツ(Go Nuts! / B.スペンスほか)
ベストパズル:ドリス(Doris / Z.ジブロニック)
ベストワードゲーム:ジャンバラヤ(Jumbulaya / アーチャー夫妻)
べスト歴史シミュレーションゲーム:パシフィックタイフーン(Pacific Typhoon / B.ナイト)
Funagain Games: Games Magazine Awards – 2009 List