オリジナルのアイデアを製作販売
アメリカのメーカー「ザ・ゲーム・クラフター(The Game Crafter)」は、世界初のボードゲームのオンデマンド出版をスタートした。発注は全てウェブ上で行うことができる。
発注の手順はまず、カードやボードとボックスカバーの画像をアップロードし(テンプレートあり)、必要なダイスやコマの数を指定する。発注部数にしたがって見積もりが出るので、価格を設定すると製造に入る。製品は作者買取で送ってもらうこともできるが、売上の50%を支払う約束で同社のサイトで販売してもらうこともできる。詳細な手順はホームページの動画にて。
同社では趣味のゲームデザイナーだけでなく、プロのデザイナーの試作品として、また学校教材や親が子供と遊ぶアイテムとして制作することを勧めている。
現在まで販売されている作品はすでに10タイトル以上になり、意欲的な作品も集まりつつある。評判が高まれば、デザイナーだけでなく愛好者にとっても、注目のショップとなるだろう。
日本からも発注できるが、送料が安くない。同じようなサービスを、日本の印刷会社が立ち上げてくれないものだろうか。
・The Game Crafter
・TechCrunch:ユーザ考案のオリジナル卓上ゲームを作って/売ってくれるサイトThe Game Crafterはおもしろそう
夏休みに国産の新作ゲーム続々
学校の夏休み入りに合わせるかのように、国産の新作が続々と発売されている。いまどきの子供たちは塾や習い事で夏休みのほうが忙しいくらいだが、せっかくの休みだから、友達や家族とゆっくり遊ぶ機会を作ってもらいたい。
はじめに紹介するのは新感覚スポーツカードゲーム『カルタッチョ・サッカー』。エイベックスが手がけ、ハナヤマから発売されたお手軽な2人用のカードゲームだ。ピッチを4つのエリアに分け、そのエリアに対応するカードを出してボールを運び、ゴールを狙う。子供だけでなく、高校生、大学生で遊んでも盛り上がりそう。カルタッチョシリーズには、ほかにベースボールとゴルフもあり、こちらも注目だ。対象年齢6歳以上、各1,050円。
・エイベックス:「Karutacio」カルタッチョ オフィシャルサイト
・ニコニコ動画:カルタッチョ・サッカー
・Amazon:カルタッチョ ベースボール
・Amazon:カルタッチョ ゴルフ
続いて紹介するのは、国産ならではの言葉遊びゲーム『馬場雄二先生のひらがなサイコロゲーム』(メガハウス)。ひらがながプリントされた32面体のさいころを3つ順番に振り、出目の中で、ことばを作りいち早く答えて、最初にラインを作った人の勝ちというビンゴゲーム。監修は『ことば博士』(学研)も手がけた馬場雄二先生だ。姉妹作品として『馬場雄二先生の漢字サイコロゲーム』がある。各1,659円。
・YouTube:ひらがなさいころゲーム
・Amazon:馬場雄二先生の漢字サイコロゲーム
そして3つ目は、電動アクションの『焼肉王 お肉バンバン取り合いゲーム』(メガハウス)。大人気の「焼肉」をモチーフにしたゲームで、網の上の肉、ウィンナー、ピーマン、コーン、たまねぎなどをトングを使ってすばやく取る。具材は生のままではすべるが、焼けるとひっくり返って取りやすくなるので、ひっくり返ったところを見計らってたくさん取ろう。具材には点数がついており、合計点数の一番高い人が勝ちとなる。7月23日発売予定、3,990円。
・マイコミジャーナル:メガハウス、焼肉で競争する『〜お肉バンバン取り合いゲーム〜焼肉王』発売
4つ目は、懐かしのすごろくゲーム『スーパー特急大集合!鉄道旅行ゲーム』(エポック社)。新幹線や特急に乗って、日本各地のご当地情報が載った名物カードを集める。遊ぶ年齢に合わせて、初級・中級・上級の3つの難易度が設定できる。また、旅先でも楽しめるよう、サイズを小さくして手軽にした。コマは新幹線のかたちで本格的。7月18日発売。998円。
・日経プレスリリース:エポック社、ボードゲーム「スーパー特急大集合!鉄道旅行ゲーム」を発売
最後に既発売のタイトルを1品紹介。ジェンガの新しい仲間『よしもとギャグジェンガ』。タワーを崩さないようにブロックを抜いていくバランスゲームだが、ブロックのひとつひとつによしもと所属芸人51人の芸名とギャグがついている。ブロックを抜いて上に乗せるとき、「メガネ!メガネ!」「まことにすいまメ〜ン!」「オモロー!」「欧米か!」など、そこに書かれたギャグを言わなければならない。笑ってしまえば難易度急上昇だ。2,625円。
・Exciteニュース:吉本芸人のギャグを披露しなきゃいけないジェンガ
輸入ゲームとしては今月に『ドミニオン:陰謀』が発売されたほか、来月には、『パンデミック』、パンデミック拡張セット『絶体絶命』、『スモールワールド』など海外の人気ゲームの日本語版が目白押し。これで夏休みのボードゲームライフは充実間違いなしだ。