ぱくぱく算数(Munch Math)
ピザは栄養満点
算数の勉強をしながら食生活のバランスもとろうという教育的なゲーム。子供デザイナーコンテスト受賞作品とのこと。
ルールは3つある。ステップ1では食べ物をひとつ決め、ダイスを2つ振って、その数字の和差積商に対応するマスを埋める。先に全部埋められた人が勝ち。ステップ2はダイスでゾロ目が出たとき、相手を妨害したりできる。ステップ3は、たんぱく質・脂肪・繊維・炭水化物の4つのカテゴリーで2つずつマスを埋めることが目標だ。
食べ物によって数字にばらつきがあり、上がりやすいものと上がりにくいものがある。ステップ1は、karokuさんが4×5=20を一発で出して優勝。ステップ2はスキップして、ステップ3はピザ人気。何しろピザは、脂肪(チーズ)・繊維(トマトソース)・炭水化物(生地)を全て含む栄養満点の食べ物だからだ。ただ、繊維だからといってケチャップを飲み続けるのが体によくなさそう。
意外に割り算を思いつかないが、割り算では1〜3にしかならないわけだから、影響はない。6までの数字2つの和差積商でできる最小の数字、最大の数字、どうしてもできない数字の最小などのクイズを出しながら遊ぶともっと勉強になるかもしれない。
Munch Math
M.シュナイダー/ユニバーシティゲームズ(2004)
2〜6人用/7歳以上
オーマイガー!(Aargh!)
そんなルールがあったような
自分たちでルールを決めてカードを出していくオランダのゲーム。カードには円、三角、四角が1〜2個、白黒で描かれており、背景の絵は3色あって、半分白いものもある。手札のカードを全部なくすことが目標だ。山札から1枚めくってスタート。
スタートプレイヤーは、「三角の上に四角を出せます」というように「○○の上に○○を出せる」というルールを言って、そのルールに沿って手札を出す。次の人もそのルールが守れれば手札を出せる。出せなければ山札から1枚引いて、「青の上に紫を出せます」などの新しいルールを作る。
問題は、前のルールも全て有効という点。誰かが出せないたびに新しいルールが追加されていくから、ルールはそのうち10以上にもなる。前に決められたルールを覚えておけるか……そう、これは記憶ゲームなのである。存在しないルールでカードを出すと、ペナルティがある。
盛り上がったので2ゲーム続けてプレイ。1ゲーム目はゆるくて分かりやすいルールが多かったが、2ゲーム目になると「白い三角の上には赤白のカードが置ける」など、2度と使えないようなややこしいルールが続々。しかも1ゲーム目で作ったルールと紛らわしくて混乱しまくった。カードが少なくなるにつれて、適用できるルールが少なくなるから厳しい。そんな中でかろうじて覚えていた最後の1枚を出せて勝利。
「こんなルールがあったような、なかったような」という微妙な判断に悩むのが楽しい。『フラックス』のような先の読めない面白さと、自分でルールを作れる創造性の兼ね合いが面白かった。
Aargh!
R.デ・リーク/レルム・オブ・ファンタジー(2005)
2〜6人用/10〜15分