日本ボードゲーム大賞に『ドミニオン』
NPO法人世界のボードゲームを広める会ゆうもあは今日、2009年度の日本ボードゲーム大賞を発表した。全国349名の投票によって選ばれた今年度の一番人気は、大方の予想を裏切らず『ドミニオン』となった。ゆうもあ賞には『どうぶつしょうぎ』が選出されている。
日本ボードゲーム大賞は2008年より従来の4部門をなくし、一般の愛好者による投票部門と、ゆうもあ内の選考委員がセレクトするゆうもあ賞の2本になった。10位までの投票順位と、ゆうもあ賞およびノミネート作品は以下の通り。今年の投票者数は349名だった。
ダントツで1位となった『ドミニオン』はドイツのゲーム賞で三冠を達成したほか、アメリカ、フィンランド、チェコ、ポルトガルで大賞、オーストリア、スペイン、フランス、デンマーク、イタリアで入賞するなど、日本以外でも世界的な広がりと高い評価を得ている。
10位までの入賞ゲームのうち、ホビージャパンが日本語版を手がけたものが6タイトルで上位を占めた。国産ではゆうもあ賞にも挙げられた『どうぶつしょうぎ』と『ドメモ』が善戦している。
【日本ボードゲーム大賞2009】
投票部門
大賞:ドミニオン(Dominion / D.ヴァッカリーノ / ホビージャパン)716点
2位:パンデミック(Pandemic / M.リーコック / ホビージャパン)419点
3位:アグリコラ(Agricola / U.ローゼンベルク / ホビージャパン)257点
4位:ルアーブル(Le Havre / U.ローゼンベルク / ホビージャパン)210点
5位:どうぶつしょうぎ(Let’s Catch the Lion! / 北尾まどか / 幻冬舎エデュケーション)196点
6位:スモールワールド(Small World / P.ケヤーツ / ホビージャパン)
7位:ドミニオン・陰謀(Dominion: Intrigue / D.ヴァッカリーノ / ホビージャパン)
8位:ギャラクシートラッカー(Galaxy Trucker / V.フヴァキル / チェコゲームズ)
9位:もっとホイップを(…aber bitte mit Sahne / J.アラーズ / ウィニングムーヴズ)
10位:ドメモ(Domemo / A.ランドルフ / 幻冬舎エデュケーション)
ゆうもあ賞(選考部門)
ゆうもあ賞:どうぶつしょうぎ(Let’s Catch the Lion! / 北尾まどか / 幻冬舎エデュケーション)
ノミネート:ドメモ(Domemo / A.ランドルフ / 幻冬舎エデュケーション)
ノミネート:マラケシュ(Marrakech / D.エルハール / ギガミック)
ノミネート:カーレース/モンツァ(Monza / J.P.グルナウ / ハバ・ハーバーマス)
・ゆうもあ:日本ボードゲーム大賞2009発表!
・ゆうもあ:日本ボードゲーム大賞2009 ゆうもあ賞 決定
『ドミニオンへの招待』発売
ホビージャパンは3月12日、書籍『ドミニオンへの招待』を発売する。すでに今日あたりから専門店では取り扱いが始まっている模様だ。123ページ、1680円。
史上初めて、ドイツ年間ゲーム大賞・ドイツゲーム賞・アラカルトカードゲーム賞の三冠を達成し、またドイツ以外の全世界で大人気のカードゲーム『ドミニオン』。ついに攻略本の登場である。基本セットに加えて、続けざまに発売された拡張セット『ドミニオン:陰謀』と『ドミニオン:海辺』に収録された全79種類の王国カードのカードレビューをはじめ、デッキ構築のコツ、ドミニオン版「何を取る?」、デザイナーのD.ヴァッカリーノへのインタビュー、次期拡張セット『ドミニオン:錬金術』のイラスト・プレビューなどなど、盛りだくさんの内容。ゲームジャパン編集部ならではの切り口でドミニオンの魅力に迫る。
さらにドイツ年間ゲーム大賞受賞を記念して作られたプロモーションカード「へそくり」11枚セットが特別付録となっている。
『ドミニオン』は世界各国語版が制作販売されているが、攻略本が公式発売されるのは日本が初めて。
・ホビージャパン:ドミニオン初の攻略本『ドミニオンへの招待』