『アールエコ』アミーゴから
ドイツの大手メーカー、アミーゴ社は今月7日、日本人ゲームデザイナー川崎晋氏のカードゲーム『アールエコ』のドイツ語版”R-Öko”を発売した。3〜5人用、8歳以上、6.99ユーロ。
『アールエコ』はゴミのリサイクルをテーマにしたゲーム。分別せずに捨てられたゴミを、業者となって分別回収する。たくさん回収して利益を上げたいが、多すぎると不法投棄しなければならなくなり、失点になってしまう。
このゲームは、日本人ゲームデザイナーの海外進出の先駆けとなった作品である。2004年のゲームマーケットでカワサキファクトリーから同人ゲームとして発売され、2006年にヤポンブランドが初めてエッセン国際ゲーム祭に出展して世界デビューを飾った。これを知ったアメリカのズィーマンゲームズが2007年に英語版を発売。そして今回、世界のボードゲームシーンの中心であるドイツ市場での発売となった。
デザインはその都度変更されており、カワサキファクトリー版、ヤポンブランド版、ズィーマンゲームズ版、アミーゴ版の4種類が存在する。今回発売されたアミーゴ版のイラストは、『アグリコラ』や『ルアーブル』を手がけたK.フランツ氏が担当している。
・Amigo-Spiele:R-Öko
・Amazon.de:R-Öko
GameLink 2号発売
シュート・ザ・ムーン(代表:池田康隆氏)は20日、ボードゲーム専門誌『GameLink(ゲームリンク)』2号を発売した。読み応えたっぷりのA4版82ページにフルカラーの豪華付録ゲームがついて3,780円。取り扱いはボードゲーム専門店など。
『GameLink』は年4回刊行される定期刊行誌で、昨年10月の創刊号に続く第2号。特集はカードゲームで、『ドミニオン』基本セット、陰謀、海辺の全カード解説(6ページ)、『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』と『たんとくおーれ』のゲーム紹介(3ページ)、さらに付録ゲームも池田康隆氏の『キングダム』となっている。
ほかに『ルアーブル』と『チケットトゥライド』の攻略記事、草場純氏による伝統ゲーム紹介、富本尚志(TTB)氏によるインストのコツ、緑一色氏とそらあすか氏のリプレイコミックなど連載も好調。新連載としてみにゅちゅあゲーム紹介の「四本足の戦場で」、ボードゲームの背景を探検する「戦鎚傭兵団の手柄話」、あまり日の目を見ていないゲームを紹介する「植木屋は眠らない」が始まった。
注目したいのは岡山のゲームショップ・ボードウォークが提供する「新作ボードゲーム情報」と編集部ほかレビュアーによる「ゲームレビュー」。紹介されている30タイトルはメビウス系・バネスト系・ホビージャパン系がほどよくミックスされており、ネット情報だけでは埋もれがちだったゲームをもう一度見直すことができる。
付録のゲームについては後日レポートしたい。
・GameLink公式サイト:第2号1月20日発売