『ハゲタカのえじき』日本語版発売
東京水道橋のボードゲーム専門店メビウスゲームズは8日、『ハゲタカのえじき(Hol’s der Geier)』日本語版を発売した。2〜6人用、8歳以上、20分、1500円。
故A.ランドルフの作品で、1988年にラベンスバーガー社(ドイツ)から発売され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた。2005年にはゆうもあの推薦ゲーム「ゆうゲームズ」にも認定されている。全員同じ内容のカードを持ち、同時にカードを出して、一番大きい数字を出した人が獲物を取るが、一番大きい数字を出した人が複数いる(バッティングする)と次点の人にもっていかれてしまう。この同時プレイとバッティングのシステムはその後多くのゲームで取り入れられた。
失点になる獲物が出ると一転、一番小さい数字を出した人が取らなければならない。これまたバッティングにつぐバッティングで、一番大きい数字を出したのに取るハメになるドラマも。相手の裏の裏をかこうとする心理戦がこの上なく楽しい。
2005年に再版されたものの再び絶版となり、今年はアミーゴ社からコンパクトサイズで再版された。このたびメビウスゲームズが制作した日本語版はアミーゴ社による新版とも異なり、これまで5人までだったプレイ人数を6人に拡張。イラストもポップなイラストになっている。
・メビウスゲームズ:ハゲタカのえじき
2009年、日テレのテレビ番組「スペシャルギフト」でおぎやはぎの矢作兼氏がメビウスゲームズを訪れ、有吉弘行氏、西川史子氏、山里亮太氏と『ハゲタカのえじき』などを遊ぶところが放映されている。
ピクトマニア(Pictomania)
紛らわしいお題を描き分ける
リストの中から指定された絵を書いて、ほかの人に当ててもらうお絵描きゲーム。『スルー・ザ・エイジ』『ギャラクシートラッカー』のデザイナーが手がけたパーティーゲームである。時間をかけないで伝わる絵を描く画力が求められる。
全員に見えるように6枚のお題カードが並べられる。写真は難易度最高のレベル4。例えばこんなお題。これを描き分けなければならないのだ。
1-与える 2-差し出す 3-取る 4-約束する 5-感謝する 6-誓う 7-尋ねる
1-それ 2-彼女 3-私 4-彼ら 5-君 6-彼 7-我々
1-友達 2-彼氏 3-夫 4-知人 5-ライバル 6-元夫 7-敵
…
次に、マークと数字カードが1枚ずつ配られ、どのカードの何番を描くか決まる。一斉にお絵描きスタート。同じカードのほかの番号と混同されないよう気をつけて描く。
描き終わった人から、ほかの人の絵を見て、何番のカードを描いたかカードを出して予想する。先に出したほうが、当たったときの得点が高いので、早く描き終わって予想タイムに移りたいところだ。最後に答え合わせをして先に当てた順に得点が入る。
急ぎすぎてほかの人の絵を外し過ぎたり、誰にも当ててもらえないと失点になる。このラウンドに一番多く外れた人(「ブラックシープ」)が、先に終わった人が取れるボーナスタイルをもっていると失点。また当ててもらえなかった分も失点となる。ボーナスタイルは諸刃の剣。
自分と同じ番号・同じマークを取った人がいないのが大きなヒント。消去法でこれを除いて予想できるが、それでも難易度が高いお題は難しい。
レベル1から始めて1つずつ上げていってみた。最初は当てるのも当ててもらうのも調子よかったが、次第に当てるほうが厳しくなってくる。ふうかさんが最後に描いた犬みたいなのが『ネバーエンディング・ストーリー』のファルコンだと分からず痛恨のミス(「ストーリー」が正解で、私は「ポエム」と回答)。それでも私の「スケッチ」(写真)を当ててもらえたのと、序盤の貯金で何とか1位。
答え合わせで外れた人が「それはないよー!」「ああ、そういうことだったのね」などと盛り上がるのが楽しかった。
Pictomania
V.フヴァキル作/チェコゲーム出版+ペガサスシュピーレ、2011年
3〜6人用、9歳以上、25分
ホビージャパン・オンラインショップ:ピクトマニア