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シュピール’11:スカウトアクション

シュピールでは毎年、現地で新作の人気投票が行われている。主催はドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』。「スカウトアクション(Scoutaktion)」と題されたこの投票は、重複投票を避けるため記名式で、1〜5の5段階で評価する(1が最高)。結果は以下の通り。
昨年『トロワ』で初登場したパールゲームズによるカードゲーム『トゥルネー』が1位。2位にはフェルトのボードゲーム『トラヤヌス』、3位にはアメリカのカードゲームのドイツ語版『ローマに栄光あれ』が入った。
上位は明け渡したものの、ドイツゲームが10位以内に8タイトル入り、昨年の2タイトルから大幅に増えた。ドイツメーカーが、スカウトアクションやドイツゲーム賞の主な投票者であるフリークの心を再びつかみ始めている。
【フェアプレイ・スカウトアクション】
1位:トゥルネー(Tournay/パールゲームズ)1.71, 65票
2位:トラヤヌス(Trajan/アンモナイトシュピーレ)1.89, 70票
3位:ローマに栄光あれ(Ruhm für Rom/ルックアウトゲームズ)2.2, 88票
4位:電力会社:原始の火花(Funkenschlag – Die ersten Funken/2Fシュピーレ)2.22, 65票
5位:ハワイ(Hawaii/ハンス・イム・グリュック)2.28, 107票
6位:ヘルベチア(Helvetia/コスモス)2,31, 114票.
7位:祈り、働け(Ora et Labora/ルックアウトゲームズ)2.36, 58票
8位:ラパ・ヌイ(Rapa Nui/Kosmos)2.42, 36 票
9位:サンチアゴ・デ・キューバ(Santiago de Cuba/エッガートシュピーレ)2.49, 59
10位:コニーアイランド(Coney Island/アルゲントゥム)2.51, 69票
11位:海賊と商人(Korsaren der Karibik/ペガサス)2,56, 41票
12位:キング・オブ・トーキョー(King of Tokyo/ハイデルベルガー)2.66, 101票
13位:ダンジョンファイター(Dungeon Fighter/ハイデルベルガー)2.75, 52票
14位:イノベーション(Innovations!/イエロ)2.78, 36票
15位:遺言(Last Will/チェコゲームズ出版)2.78, 37票
16位:フォルトゥナ(Fortuna/ザ・ゲームマスター+フッフ)2.86, 51票
Fairplay Online:Tagesergebnisse der Scoutaktion

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第6回カルカソンヌ世界選手権、日本人準優勝

(取材・撮影:正田謙)
ドミニオン世界大会の翌日、同じ会場にて第6回カルカソンヌ世界選手権が開催され、日本代表の小向真之介氏が準優勝を獲得した。
22カ国の代表と、前回まで3年連続優勝のR.クエルフェルト氏が参戦。2人プレイで予選6ラウンドと準決勝・決勝が行われた。日本ではメビウスゲームズが全国大会を開催し、66人の中から初めて代表を送り込んだ。
日本代表の小向真之介氏は、激戦を勝ち抜いて見事決勝に進出したが、惜しくもオランダ代表に敗れて準優勝。日本選手権と比べて「レベルが2段階ほど違う感じ。来年はリベンジしたい」。日本選手権の前は3人以上でしか遊んだことがなかったが、大会に向けては2人にして週2回、1回につき5〜6回ずつ練習してきた。世界大会に向けては、遊ぶよりもタイル構成や確率を研究していった。また、対戦相手だけにタイルの構成表を渡してタイルのどれがプレイされたかをチェックしてもらい、人為的に相手のレベルを上げて練習したという。
優勝したオランダ代表のE.ブルテン氏は女性プレイヤー。接戦が多くエキサイティングで楽しかったという。普段はオンライン(BSW)で遊ぶことが多く、実際に人と遊ぶのは週に1度ほど。強くなる秘訣は「タイル構成を完全に覚えることと、機会を伺って与えられたチャンスを確実にものにすること」。
『ドミニオン』に続く快挙で、日本人が大活躍のエッセン国際ゲーム祭となった。
カルカソンヌ世界選手権
世界王者E.ブルテン氏と準優勝の小向真之介氏