『カタンの開拓者たちカードゲーム』日本語版、11月27日発売
ジーピーは11月27日、ゲームマーケットにて『カタンの開拓者たちカードゲーム(Die Siedler von Catan: Das schnelle Kartenspiel)』日本語版を先行発売する。2〜4人用、8歳以上、60〜90分、1050円。
ドイツゲームの代表格『カタンの開拓者たち』のシステムをそのままに、セットアップの簡単なカードゲームに移植した作品。コスモス社(ドイツ)が今年の2月に発売した。資源を交換して、建物を作り、勝利点が合計10点になったら勝ちという路線はそのままに、街道や騎士を隣の人から奪ったり、都市を拡張すると特殊効果が得られたりといったカードゲームならではの要素を加え、『ドミニオン』以来のトレンドに対応している。
ドイツ語版はすでにメビウスゲームズから発売されているが、日本語版の登場により、カードの名称や特殊効果の内容がひと目でわかるようになり、プレイしやすい。また価格も一気に下がって手に取りやすくなった。
『携帯キャリーケース版』『スタンダード版』をリリースしてきたジーピーでは、今後も拡張セットの日本語版を予定している。
・ジーピー:カタンの開拓者たち
・TGW:カタンの開拓者たち:新カードゲーム
シディ・ババ(Sidi Baba)
アナログな3Dダンジョン
盗賊の洞窟に忍び込んで、親玉のしかけたトラップをかわし宝を持ち帰る協力ゲーム。1人が盗賊の親玉となり、残り全員と対決する。
プレイヤーの側から今見えている光景を、盗賊の親玉はみんなの前に置く。洞窟はウィザードリィのような3Dダンジョンになっており、進んだり方向を変えたりするたびに、盗賊の親玉が絵を差し替えていく仕組みだ。
盗賊の親玉だけ、ダンジョンの地図を見ることができて、はじめに宝箱を置く場所を決めるることができる。またゲーム中はみんなの指示に従ってダンジョンの中のコマを進め、そこに書かれた番号の絵にどんどん差し替えていく。時間勝負で急ぐので、親玉のプレイヤーは紙芝居屋のおじさんのように大忙し。
盗賊の親玉から見たマップ。どの絵を出すかは番号で分かる。
1ラウンドは砂時計が落ちるまで。ラウンドが終わると、ランプを1枚捨て、パーティーに不利なイベント(盗賊の親方がパーティーを捕まえてスタートに戻す、踊り子に宝を貢ぐ、途中に岩を置くなど)が起こった後、先頭プレイヤーを交代し、次のラウンドとなる。
宝箱は小さいのが2つ、大きいのが1つ。大きいのを開けないと脱出できない。宝箱が開けられると、出てきた宝を先頭から取っていく。2枚集めれば高得点になる宝などがあって、単純にどれがいいとはいえない。
ランプがなくなる前に、大きい宝箱を開け、洞窟を脱出できればパーティーの勝利。その場合は、手持ちの宝のポイントで勝敗を決める。脱出できなければ盗賊の親玉の勝利。
神尾さんが盗賊の親玉で、パーティは6人。相談しても時間がかかるので、先頭の人の判断に委ねることにした。とりあえず行き止まりまで真っ直ぐ進む作戦。宝が見つからず、洞窟の外周をただ回っているだけのようだった。そこで今度は注意深く、中の方に潜入。途中のイベントで置かれた岩があり、宝箱はこの近くに違いないと血まなこになる。焦る神尾さん。karokuさんが先頭のときに大箱を見つけ出し、私がゴールに脱出させて成功。
ダンジョンは広くないのに、焦って走り回っているとたちまち迷ってしまう。空間把握能力と記憶力が試され、刺激的なゲームだった。
Sidi Baba
P.リストセラ/フリカン(2011年)
3〜7人用/14歳以上/45分
ホビージャパンから発売予定