カテゴリー: エッセイ
また買った
叔母の住んでいる南ドイツ・ロッテンブルグは小さな街だが、歩き回ってみるとおもちゃ屋とスーパーと本屋にボードゲームコーナーがあった。おもちゃ屋はクリスマス商戦前の商品入れ替え。チャイナタウンやFXバザリが何気なく安売りされていたのを見て鼻血が出そうになる。知る人ぞ知るマン○マニアも売っていたが何とか思…
レビューと批評
「レビュー」と「批評」の概念を区別するのは大事である。地方紙を見れば間違いなく今上映中の映画やおそらく書評集が日曜版に載っているだろう。いろいろなウェブサイト(今あなたが読んでいるもののように)でも同じようなゲームのレビューがある。大部分、これら全ての背後にある目的は同じこと、すなわちこの映画は見る…
ゲームレビュー(2)
ルールを最小限に記述することが前回の結論だったが、ドイツの雑誌ではどうなっているのかSpielbox誌のレビュー(評論)構成を調べてみた。 1.レビュータイトル ゲーム名は小さく、その下に大文字でキャッチコピーを入れる。ゲームの内容が凝縮されていて、ゲーム名よりもイメージが湧く。 2.概要 ドイツゲ…
ゲームレビュー
一時期いろいろなサイトで作られていたレビュー(ゲーム紹介)だが、このところ発表するサイトが少ない。レポート仕立てのものも含め、きちんとしたものをコンスタントに出しているのは4つか5つぐらいだけではないだろうか。少し寂しい。 確かに、どこかのサイトでやっていれば自分のサイトで繰り返す必要が感じられなく…
日本ボードゲーム大賞の逡巡
(1)誰が選ぶか ゲームマーケットが終わり、今年のシュピレッタ賞はアップル・トゥ・アップルに決定した。昨年のブロックスに引き続き、シュピレッタ賞と日本ボードゲーム大賞(JBP、国産部門)が一致を見たことになる。 どちらも一般投票で決まる賞だから結果が似通うのは当然のことだし、ビバリーは本当にいいと…
エルニーニョ
ゲームマーケットで紳士服のたかのから発売されたゲーム漫才本。昨年のゲームマーケットで発表された第一作『Laugh out laud!』に続く第二弾。『爆笑問題の日本原論』*1のようなスタイルで、ボードゲームをネタにしている。タイトルははなまる作文ゲーム(糸井重里作/河田)からとったものだろうか。ジ…
勝敗へのこだわりとは別次元にあるもの
マージャン全国大会「待った」参加費から賞金は賭博?(http://www.asahi.com/national/update/0324/006.html) マージャンだったから目をつけられたのかもしれないが、ボードゲームでも何かの大会をやって、賞品ではなく賞金を設定したらまずいことになりそうだ。 …
こんなに新作が
明日から毎年恒例の年間ゲーム大賞トトが始まるということで、2004年度新作ゲームリストをSpielboxの資料から作ってみた。 エッセンで215タイトル、ニュルンベルクで171タイトル、合計386タイトルにもなることが判明。去年は156、156で合計312、一昨年は135、107で合計242だったか…
3人の日本人
ドイツゲームのリストの中に、3人の日本人が見られる。ひとりは遊宝洞の中村聡氏。もうひとりはアルゴのドイツ版ダヴィンチコードがウィニングムーヴスから発売される若杉栄二氏。ここまでならご存知の方もいると思うが、もうひとり、石野恵一郎氏がリストに入っている。木製パズルでノイヴァールと肩を並べていた。やるな…