カテゴリー: エッセイ
大賞はどれ?
リストを見ながら年間大賞はどれになりそうか、あれこれ考えてみる。カルカソンヌ、ヴィラパレッティ、アルハンブラと来て次は……?。 ファミリーゲーム―戦略性の高いゲームは好まれない。 ボードゲーム―カードゲームはなし。 メジャーなメーカー―供給能力も大事。 ドイツのメーカー&デザイナ―結局はね。 目新し…
初心者?とフリーク
ドイツのサイトでよく見かけるのが「たまたま遊ぶプレイヤー(Gelegenheitsspieler)」と「たくさん遊ぶプレイヤー(Vielspieler)」。前者は「初心者」、後者は「フリーク」と訳しているが、少しニュアンスが違う。 「たまたま遊ぶ」というと、余った時間に付き合い程度という感じ。「…
都市部と非都市部
オーストリアのゲーム事情についてゲーム王国(Reich der Spiele)にレポート。100万人クラスの地域が多いドイツに比べて、オーストリアはウィーン350万人を除くとあとは数万人程度の街しかない。 「だから“コアな大学生的ゲーム生活”ができるところもわずかしかない。その代わりに家族で遊ぶこと…
カミカゼ
ニューヨークトイフェアのレポートを見ていたら、次のような記述を発見。 「一番ひどいのは、いわゆる“カミカゼ”ゲームの類。初めてのデザイナーたちがすごいゲームだと自分の貯金をはたいてまで作ってきたんだが、たいてい大したことはない。これらは見なかった。たくさんあり過ぎるし、私の経験ではたいていダメだ。磨…
Siedler
今、ウィーンに留学している先輩がこのごろカタンをよく遊んでいるという。現地ではCatanではなくてSiedler(ズィードラー)と呼ばれる。 「この前なんか12時間近くもやっちゃってさあ、途中モノポリーを入れたのが間違いだったね」 「あとそれから海賊のカードゲーム、何だっけ、そうモイタラ! あれは面…
パンチカー(ピッチカーではない)
紀元前4世紀に書かれたサンスクリット文法学書にゲームの記述を発見。 akshashalaakaasamkhyaa parinaa(2.1.10) パンチカーというダイスゲームのギャンブル用語を定義したものである。パンチカーとは5つのダイスまたは棒を振って、ゾロ目が出れば勝ち、それ以外は負けという簡単…
ペパーダインの教訓
古賀議員の学歴詐称疑惑。この事件から学んだことは「海外だから誰も知らないだろうと思うのは危険」だということ。 TGWでは海外サイトを回って得られた情報を日本語で伝えるということを行っている。自分の趣味で取捨選択しているのは仕方がないが、捏造した情報を海外情報として伝えては決していけない。 例えば新作…
スタイル、好み、経験 ―仲間づくりの一助として―
日本では、ここ1,2年でボードゲームが目に見えて広がってきた。カプコンによる『カタン』の発売や『ブロックス』のヒットから、マスコミで取り上げられる機会も増え、全国各地でゲームサークルが立ち上げられてる。また家族や仲間内でも遊ばれるようになり、プレイ人口はどんどん増えているものと見られる。 その結果、…
今年の日本ゲーム事情はどうなる?
東京新聞では、今月7日に行われたBoardstyle主催のパーティーを紹介すると共に、主な国内ゲーム関係者のインタビューを掲載しました。この中で、タカラの山崎氏・オフィス新大陸の坂本氏が国内最新のゲーム事情を話しています。「人生ゲームEX(エクストラ)」の売上が前年比で倍増しているということ、今年国…
『ボードゲーム天国(パラダイス)』外伝
『ボードゲーム天国(パラダイス)01』がついに発売された。これまで公刊されたドイツゲームの紹介をメインとする主な本としては、 『ベストゲーム・カタログ(松田道弘、社会思想社、1988・1993)』 『ザ・ゲームカタログ(JAGA監修、白夜書房、1988)』 『ザ・ゲームカタログ’90(J…