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アメリカTMG社が事実上倒産 『横濱紳商伝』英語版などを出版

アメリカのYoutubeチャンネル「ザ・ダイスタワー」のニュース(7月29日)によると、アメリカのボードゲーム出版社TMG(テイスティー・ミンストレル・ゲームズ)社が収支赤字のため事実上倒産したことが明らかになった。TMG社は株主へのメールで状況を報告し、オーナーを除いて従業員は全員解雇され、ゲーム開発を行わず、当面はダイスやアクセサリー類の在庫を処分するという。

TMG社はM.ミンデス氏がユタ州を拠点に設立した出版社で、2009年に『テラプライム』と『ホームステッダーズ』でデビュー。アメリカ国内だけでなく、ドイツや日本などのゲーマーズゲームの英語版をリリースしてきた。

特にOKAZU Brand(日本)の英語版に力を入れ、これまで『横濱紳商伝』『横濱紳商伝デュエル』『エンペラーズ・チョイス』『オキドキ』『はんか通骨董市』『ジャングリラ』の英語版をリリース。『横濱紳商伝』の英語版”Yokohama”が国際的に高く評価され、TMG社の代名詞ともなった。

近年はキックスターターでデラックス版を製作していたが、2019年秋の『エンペラーズ・チョイス』のデラックス版を最後にストップ。結局、世に出ることなく、出資者には返金措置が取られることが発表された

在庫処分は「可能ならば再スタートのため」で、ゲーム開発の中止も「2、3年」としているので、再起を期待しよう。

Dicebreaker:Yokohama publisher TMG reportedly lays off staff, halts game development after “virtual bankruptcy”

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3段階オークションにパワーアップ『フォーセール オートラマ』日本語版発売

ふるりん本舗は本日、『フォーセール:オートラマ(For Sale Autorama)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・S.ドラ、イラスト・K.モリヤ、3~6人用、10歳以上、30~45分、4070円(税込)。

名作オークションゲームとして名高い『フォーセール(1997年)』のセルフリメイク。イーグル・グリフォンゲームズ(アメリカ)がキックスターターを経て製品化した。テーマを不動産から自動車に変更し、オークションにもう一段階を加えて三段階にし、特殊能力を持ったアドバイザーを加える。

各自最初の資金を持ってゲームスタート。まずプレイヤー人数分のアドバイザーが並べられ、時計回りにビッドしていって、パスしたプレイヤーから現在ビッド額の半額を支払って数値の低いアドバイザーを獲得する。最後まで残ったプレイヤーは一番数値の高いアドバイザーが手に入るが、ビッド額の全額を支払わなければならない。これをアドバイザーカードがなくなるまで繰り返す。

『フォーセール』ではここで一斉公開の封印入札オークションを行うが、『オートラマ』はここに1周オークションを挟む。乗り物カードを人数分公開し、時計回りにアドバイザーカードを出して、数値の高い順に高価な乗り物を取っていく。その後、小切手カードを人数分公開し、乗り物カードを裏にして出して一斉公開。高価な乗り物を出したプレイヤーから高い小切手カードを獲得する。

最後は残った現金と小切手カードの金額の合計が最も多いプレイヤーが勝利する。

さらにアドバイザーカードにはそれぞれ特殊能力を加えて遊ぶこともでき、獲得時、乗り物カードの入札時、小切手カードの入札時、ゲーム終了時のそれぞれでオークションを有利にしたり、臨時収入をもたらしたりする。

近年注目のK.モリヤがイラストを担当。最近では珍しいオークションゲームの粋がまた楽しめるようになる。

内容物: アドバイザーカード 30枚、乗り物カード 30枚、小切手カード 30枚、マネートークン 72枚

ふるりん本舗:フォーセール オートラマ

(写真は英語版)