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ローリングダイス(Rolling Dice)

落ちたら負けのチキンレース

ボックスの外から箱の奥ぎりぎりを狙ってダイスを投げ入れるチキンレースゲーム。他の人よりも奥に到達するだけでなく、自分の前の回よりも高成績を出し続けなければならず、興奮曲線が上昇していく。今年のオーストリアゲーム大賞ファミリー部門ヒット作。

かなり大きめのボックスをそのまま使い、一辺の端を切り取る。箱の底に流氷ボードを貼り付けて、その外側は「海」となる。

手番にはダイス4個をボックスの端から投げ込み、一番奥に行ったものを採用する。全部が「海」に落ちてしまったらこのラウンドは無得点。時計回りに一投ずつ行った後で得点計算を行う。

得点は、自分のダイスの出目と、自分のダイスより手前にあるダイス・失敗したダイスの出目。ボード上の魚網の上や穴の上にあるとボーナス点や失点がある。他の人よりも奥にあればあるほど得点が上がる仕組みだ。

2ラウンド目以降は、ボード上にある自分のダイスよりも出目か距離で上回らなければならない。どちらも上回れないと失敗扱いで無得点になってしまう。理論的には、前のものより少しずつ奥に行って、一番奥まで行ったらそれよりも大きい目を手前に出せば、ずっと失敗なしで得点し続けられる。しかしダイスは言うことをきいてくれないものだ。手前で大きい目を出して他の人の得点源になるくらいなら、最初から遠くを狙いたくもなる。

写真は一番奥の絶壁で6になってしまったところ。このラウンドは1位で高得点できるが、次のラウンドにこれを上回るのはほぼ不可能だ。ただしほかのダイスにぶつかって海に落ちると、好きなところに戻せるというルールがあるので敵失でチャンスはある。規定点到達でゲーム終了なので、誰かが勝利目前になると大逆転を狙ってさらに熱いドラマが繰り広げられる。

Rolling Dice
ゲームデザイン・K.H.シュミール&A.ヴェルシュタイン&P.ヴィヒマン&K.ツォッホ
イラスト・クリエーティフバンカー
アバクスシュピーレ(2021年)
2~6人用/8歳以上/30分
通販・ゲームストアバネストボードゲームキューブ

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ガムトーク(Gum Talk)

車内に常備

カードを引いて、指示された番号の話題でトークする「話題提供玩具」。創作ゲームサークル「角刈書店」がゲームマーケット2020春(中止)で発表し、「ゴゴスマ」「スッキリ」「ゼロイチ」などのワイドショーで取り上げられ注目を集め、今年は『ガムトーク2』が発売されている。ルールは「話し終わったら『良い話や』と皆で褒める」だけで、勝敗はない。

車中に常備し、話すことがなくなったときの気分転換にこれを使っている。前回はプロテインについて、茶碗について、寺について話した。いきなりの話題なので、最初は戸惑うが、別にオチがなくていいので、思いつくままに話せる。話がどんどん逸れていくけれどもそれはそれで楽しい。3番目は割とガチだった(笑)。

正真正銘のコミュニケーションツールだが、それだけでは満足できないゲーマー諸氏におかれてはこれを使ったゲームを皆で考えるというトークはどうだろう。どんなものを思いついても「良いゲームや」と皆で褒めるルールで。

ガムトーク
角刈書店(2020年)
2~5人用/6歳以上/5~分