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タイルをスライドして収穫『ジューシィフルーツ』日本語版、8月上旬発売

ホビージャパンは8月上旬、『ジューシィフルーツ(Juicy Fruits)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・C.シュテーア、イラスト・A.ヘラー、1~4人用、10歳以上、20~50分、4950円(税込)。

オリジナルは今春、ディーププリントゲームズ(ドイツ)から発売された作品。デザイナーは『ピクチャーズ』のシュテーアがあたった。自分の島で果実を栽培し、船で出荷したり、島に新しい施設を作ったりしてその出来栄えを競う。

5×5マスの各自の島にはバナナ、ライム、ザクロ、オレンジ、マンゴスチンの収穫タイルがあり、手番には1枚を一直線にスライドして収穫する。収穫量はスライドしたマスの数となっており、広い土地があればそれだけ多く収穫できる。

収穫したフルーツはセットコレクションで船に配達するか、ビジネスタイルの獲得に使う。船は得点と新しい空きマスをもたらし、ビジネスタイルは得点や特殊効果をもたらす。特別収穫タイルとアイス移動販売タイルは同様にスライドでき、フルーツだけでなく高得点のアイスクリームやミルクセーキを製造するが、タイルが増えるほど、スライドするスペースが減って収穫しにくくなっていく。

一定数のビジネスタイルが取られたらゲーム終了で、配達した船やビジネスタイル、アイスクリームやミルクセーキの合計得点で勝敗を決める。

タイルをどのように効果的に移動させるか、空き地とビジネスのバランスをどう取るかが悩ましい作品。追加モード「ジュース工場」や、4段階の難易度でソロプレイ用ルールも付いている。

内容物:島ボード 4枚、ビジネスボード 1枚、得点ボード 1枚、木製フルーツコマ 100個、ビジネスタイル 24枚、大きい場所タイル 6枚、収穫タイル 20枚、ポストカード 4枚、船タイル 50枚、アイスクリームマーカー 13枚、ミルクセーキマーカー 4枚、布袋 2つ、プレイヤーディスク 12枚、営業許可マーカー 1個、ルールブック 1冊、ソロゲーム付録シート 1枚

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18(Ichi Hachi)

されどじゃんけん

10回のじゃんけんでポイントを競う2人用ゲーム。「くだらないもの工房」がゲームマーケット2018春で発表し、話題になっていた作品が、ダイソー出版から110円で発売された。ポイント用のチップと各自18本の棒という、ミニマリズムの極致といえる作品。

じゃんけんをするたびに、使った指の数だけ棒を捨てなければならない。棒は18本で、使い切ったらあとはグーしか出せなくなる。10回のじゃんけんでの振り分けは自由だが、パー2回+チョキ4回+グー4回あたりが基本。最後まで使わないと失点になるが、それを上回る得点が見込めるならば、あえて使わないという手もある。10回の得点2倍になるところが2回あり、それもゲームに変化をもたせる。

お互いの棒の残り本数がわかっているところで、じゃんけんで何を出すか、これほど考えたことがあっただろうか。「じゃーんけーん……!」「ちょっと待って下さい」相手に心を読まれないよう、タイミングをはかったり、直前で出すものを変えたりと心の動きが激しい。ゲームはたかだか5分くらいで終わるが、終わった後の充実感は、1時間級のアブストラクトゲームに匹敵する。

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ゲームデザイン・くだらないもの工房/くだらないもの工房(2018)+ダイソー出版(2020)
2人用/6歳以上/5~10分
DAISOオンラインショップ:18