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アレグラ(Allegra)

隣の1列も自分のカード

裏になっている自分のカードをめくって交換したり揃えたりしつつ、できるだけ数値を小さくすることを目指すカードゲーム。トランプゲーム『ゴルフ』をベースにしているが、隣のプレイヤーと共有のカードがあることで微妙な協力関係が生まれる。

4×3枚にカードを裏向きに並べ、そのうち2枚をめくってスタート。手番には山札か捨て札のカードを自分の場のカードと交換する。山札から引いて気に入れなければ捨てて自分の場のカードを1枚めくる。裏になっているものと交換してもよい。数字は-1から11まであり、数字の高いカードを低いカードに置き換えていくのが基本だ。

他の人がカードを捨てたとき、そのカードがほしければノックして、相手が同意すればもらうことができる。同じ数字が縦か横に3枚並ぶと、まとめて消すことができるというルールがあるので、大きい数字のカードを集めて消すのも手だ。

ただし、誰かがカードを全て公開するとゲームが終わってしまうので、それまでに揃う見込みがあるか吟味しなければならない。ゲームが終わったら自分の場のカードの数字を合計して、少ない人が勝つ(3ゲームの合計を競う)。

自分の一番右側の列のカードは、右隣のプレイヤーと共有される。同様に、左隣のプレイヤーの一番右側の列は自分のものでもあり、それぞれどちらのプレイヤーもカード交換に使っていいし、どちらのプレイヤーの得点計算にも含まれる。このため局所的に協力関係が生まれるが、自分の列を優先して切り捨てることもある。他のプレイヤーの捨て札を拾うときも、お互い相談することになるだろう。

中盤から終盤にかけてめくったカードが大きい数字だったときの焦り、それを終了までに隣と協力して何とか捌けたときの嬉しさがこのゲームの醍醐味だ。

Allegra
ゲームデザイン・B.ルッカ/アートワーク・J.リュッティンガー
ドライハーゼン・インデア・アーベントゾンネ(2020年)
2~6人用/8歳以上/30~40分
ゲームストア・バネスト:アレグラ

Posted in 日本語版リリース

今度は商売ゲーム『キャメルアップ:オフシーズン』日本語版、9月下旬発売

ホビージャパンは9月下旬、『キャメルアップ:オフシーズン(Camel Up: Off Season)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.オッポルツァー&S.クロース、イラスト・C.クイリアムス、3~5人用、8歳以上、45分、6160円(税込)。拡張セットではなく、単体でプレイできる。

ドイツ年間ゲーム大賞を受賞したラクダレースのスピンオフ作品。プレッツェルゲームズ/プランBゲームズから今秋発売される最新作だ。レースを終えたラクダたちに荷物を載せ、商才を競う商売ゲームだ。デザイナーはS.ボーゲンから変わって『ビースティ・バー』のオッポルツァー&クロース。

毎ラウンド、場に並んだ市場の商店から最初に選ぶ権利に入札する。入札のルールはランダムに決定され、一番お金をビッドすれば勝てるとは限らない。

落札したら好きな商店からじゅうたん・花瓶・果物などの商品を獲得し、自分の前にいる4匹のラクダに種類ごとに分けて積み込む。ラクダの積載量には3~6個という限りがあり、商店に並んでいる時点では伏せられている商品もあるため、過積載でバーストすることも。それぞれの商店がもつ追加能力も考慮に入れてうまく積み込もう。

全員が商品を獲得したら、どれか1種類の商品だけを売却できる。品物によって売却の仕方と価格が異なるので、バーストの危険を冒してでも貯めるか、薄利多売で行くかの選択に迫られる。商品カードの山札がなくなったらゲーム終了で、所持金で勝敗が決まる。

立体のカードホルダーやテント型のプレイヤー用ついたてなど、コンポーネントも雰囲気たっぷり。ラクダたちの新しい挑戦が始まる。

内容物:カードを置く立体タワー、両面印刷の市場タイル 6枚、商品カード 127枚、コイン 120枚、〈追加の売却〉トークン 5個、透視トークン 5個、スタートプレイヤー・マーカー 1個、ラクダのキャラバン 5枚、砂漠用テント 5個、売却早見表カード 20枚、ピラミッドのシート 1枚、ルールブック 1冊 & 付録 1枚