マーダーミステリーゲーム『奇想、アムネジア』12月3日発売
グループSNE/cosaicは12月3日、マーダーミステリーゲーム『奇想、アムネジア』を発売する。ゲームデザイン・アーキテクト、アートワーク・タンサン、7人用、15歳以上、150分、各3960円(税込)。
ゲームマスターなしでプレイできるパッケージ型オリジナルマーダーミステリーシリーズ第10弾。昨年開催された第1回新作マーダーミステリー大賞(グループSNE、コザイク、ディアシュピール、ミステリアス・トレジャー、ラビットホール共催)においてパッケージ部門の大賞に選ばれた『羅生門☆プリンシプル』の製品版である。
日本マジック界の至宝と謳われた伝説の奇術師・華城蒼也。つい先日、彼が山奥に建てたばかりの別荘、通称「魔術館」で落成記念パーティが開かれることとなった。パーティを彩るのはいずれも各分野を代表する名マジシャンたち。宴もたけなわ、夜も更けた頃―突如として事件は幕を開けた。館内の一室で謎の爆発が起こり、室内から焼け焦げた華城蒼也の死体が発見されたのだ。殺人事件の容疑者と目される者、その全員が手品という名の惑わしのプロ。各々秘密を抱えたプレイヤーが挑む一世一代の騙し合い、果たして最後に笑うのは誰なのか?
ある特定のミステリーのジャンルに属するギミックが使用されているため、新作マーダーミステリー大賞では「このタイプの作品を第1回の受賞作にして良いのか」「これを一般に向けて“お手本”として発表してよいのだろうか」とためらう声はあったものの、総合的な評価は群を抜いており、今回の結論に至ったという。どんな怪作なのか、挑戦してみてはいかが。
もしも勇者がいるのなら(The Brave and Tyrants)
最後の1枚がキャラ交換
カードを1枚ずつ一斉出しでプレイしていって、最後の1枚で勝利条件を満たすカードゲーム。ゲームマーケットでは2021秋の新作だが、昨年からクラウドファンディングが始まり、すでに発売されている。
最初に配られる7枚のカード構成は皆同じで、そこから使わない2枚を出してスタート。みんなが出したカードは中央に並べられ、どのカードがあと何枚出ていないか把握することができる。
残る5枚から1枚を選び、一斉にオープン。1番から順に能力を解決していって、他キャラクターの無効化やチップ(お金、信仰、革命)のやり取りを行う。こうして最後に残った1枚の勝利条件を満たしていれば勝利となる。同じキャラクターが複数枚出る(バッティングする)と効果が変わるところがポイント。
ゲームの軸となるのは「傲慢な王族」と「異世界勇者」。「傲慢な王族」だけ出ていると全員のチップは没収されてしまうが、「異世界勇者」はその効果を無効にしてくれる。見事ヒットすれば報酬もあるが、最後まで持っていても勝利条件がないので、「傲慢な王族」を狙って毎回のように出てくる。そこをかいくぐって「傲慢な王族」が通ったときは気持ちいい。
この2キャラクターが火花をちらしている間に、他のキャラクターでコツコツとチップを貯める作戦もある。「平和な市民」はバッティングしなければ2金、バッティングすれば1信仰と、どちらでも利益があり、「温厚な大司教」は信仰をもらえるがバッティングしたほうがいい。こうしたキャラクターを最後に残し、チップの数で勝利にもちこむ手もある。
勝ち筋はいくつもあるが、残ったカードをお互いに交換してしまう「愉快な道化師」もいるため、虎視眈々と狙っていても最後までどうなるかわからない。棚からぼたもち勝利や大どんでん返しがあって、最後まで諦めないでプレイできる。
もしも勇者がいるのなら
ゲームデザイン・宮野華也/イラスト・リヨ&すわありさ/アートワーク・別府さい
MOB+(2021年)
1~7人用/13歳以上/10~30分
通販:BOOTH/ボドゲーマ/イエローサブマリン