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日本語版ボードゲーム発売、3年連続で年間200タイトル超

今年1年に発売された海外ボードゲームの日本語版は230タイトルであることが当サイトの調べで分かった。一昨年の222タイトル、昨年の231タイトルと3年連続の200タイトル超えとなった。

今年はファミリー向け、エキスパート向けだけでなくキッズ向けまで幅広く日本語版が発売された。ホビージャパン、アークライト、テンデイズゲームズなど大手だけではなく、ボードゲームカフェ系の輸入代理店が新旧問わずコンスタントに取り扱ったことで、バラエティに富む作品群が次々と日本に紹介されている。

発売ペースは毎週5タイトルほどになり、これ以上に国産のボードゲームも加わるため、話題にならないまま忘れ去られていくものが増えたばかりでなく、話題になってもせいぜい1~2ヶ月というものも多くなっている。今月発表された日本版The One Hundred上位作品も、思い入れが強いというだけで投票され、実際はしばらく遊んでいない作品が多いのではないだろうか。限られた時間の中で、旧作も含めてどの作品をピックアップするかは、ますます難しくなっている。

新作の中でどれを遊ぶべきかについては、移り変わりの激しい話題の作品を追いかけるばかりでなく、自分や仲間の好み(ユーロ、パーティ、重量級、パズル、トリックテイキング、リアルタイム、2人用……)にマッチした作品を新旧バランス良く選びたいところだ。

2007年以前の主な日本語版リリース
1996:カタンの開拓者たち(トライソフト)
1997:スコットランドヤード(ツクダ)
2002:カタン(カプコン)、ロードオブザリング(カプコン)、ブロックス(ビバリー)
2003:アップルトゥアップル(ビバリー)
2004:キュージェット(メビウス)、バトルライン(クロノノーツ)、サンファン(メビウス)
2006:ニムト(メビウス)、チケットトゥライド(バンダイ)
2007:ごきぶりポーカー(メビウス)、あやつり人形(アークライト)、エレメンツ(B2F Games)

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ナナカードゲーム(Nana Card Game)

この数字を出せれば勝てるのに

自分の手札、他プレイヤーの手札、場札から同じ数字3つを連続で出すことを目指すカードゲーム。記憶力も確かに要るが、それ以上に他のプレイヤーのヒントによる推理が大事なところだ。

手札は配られた後に昇順に並べ替えられ、両端、つまり一番小さい数字か一番大きい数字しか出すことができない。ほかの人に出してもらうときは「一番小さい(大きい)数字を出して下さい」といって出してもらう。

どの数字も全体で3つしかなく、その数字を手札か場札から全て出すことができればゲット。こうして先に3組集めるか、数字の足し算か引き算で7になる2組か、7を1組取った人が勝ちとなる。7は手札の真ん中に入っているので最初から狙うことはできないが、終盤は逆転のチャンスとなる。

記憶力だけを頼りにプレイすることもできるが、他のプレイヤーが狙っている数字は、おそらく手札にあるのだろうということが予想できる。だからあえて相手のヒントにならないよう、手札にない数字を狙って混乱させる手もある。ヒントへのリアクションがさらにヒントになるというヒントの多重構造は『ドメモ』を彷彿とさせる。

手札に2枚あれば一気に畳み掛けることもできるので、ノーヒントの初手番は必ずしも不利ではない。短時間ながら、遊ぶたびにいろいろな展開があって、単純でいて奥の深いゲームである。

ナナカードゲーム
ゲームデザイン・宮野華也/イラスト・別府さい
Mob+(2021)
2~5人用/6歳以上/15~30分
通販:ボドゲーマバネストiOGMヒカリゲームズ堺