『マウンテンキング:呪われた山』『チャンピオンミニ拡張』日本語版、12月23日発売
リゴレは12月23日、『マウンテンキング:呪われた山(In the Hall of the Mountain King: Cursed Mountain)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.コルミエ&G.ジャンス、イラスト・K.モリヤ&J.カッペル、1~5人用、12歳以上、90分、2200円(税込)。プレイするためには『マウンテンキング』基本セットが必要で、品切れとなっていた基本セットも第2版として同時発売される。
トロールたちが山中のトンネルを掘り進めるタイル配置ゲーム『マウンテンキング』を1人や協力モードも遊べる拡張セット。オリジナルは2019年に発売された。ノームを放逐した原因と考えられている山の呪いを鎮めるため、彫像を正しい位置に祀ることを目指す。
ゲーム開始時に「この位置に彫像を配置せよ」という指示が出され、彫像を掘り出しそこまで運んでいく。しかし毎ラウンド毎に呪いカードがめくられ、ネガティブな効果が襲いかかる。さらに呪いがある程度たまると敗北してしまうため、呪いを打ち砕かなければならない。
さらに呪いだけではなく地震が発生し、今までつくったトンネルが破壊されていく。刻一刻と状況が悪化していく中で、目的達成を急ぐが、呪いを打ち砕くかの選択に迫られる。保管庫は全員共有であるため、効果的な役割分担が成功の鍵となる。
繰り返し遊んで最終的なスコアを決めるキャンペーンシートも付属する。
これと共に、強力な固有能力をもつチャンピオンを選んでゲームを始める『チャンピオンミニ拡張(In the Hall of the Mountain King: Champions Mini-Expansion)』も日本語版で発売される。550円(税込)。
メドゥーサの敗北(The Defeat of Medusa)
動けないジェスチャーゲーム
人間を石に変える力を持つ恐るべき怪物メドゥーサに、石像になってしまった勇者と、後からやってきた勇者が協力して挑む、動けないジェスチャーゲーム。ゾーイモーイからゲームマーケット2021秋に発表された。みんなが固まったポーズで並んでいるのが笑える。
メドゥーサ役のプレイヤーはまず今回のテーマ(料理、職業、キャラクター、プレイヤーの嫌いなものなど)を発表する。他のプレイヤーはカードを引いて、1人が勇者、残りが石像役になる。石像役はテーマに沿ったものをメモに書き、メドゥーサも勇者も見ていないところでその中から1つをお題に決定。そのお題を表すポーズを取る。こうしてメドゥーサはお題と勇者役を知らず、勇者はお題を知らないという二重構造になる。
お題を知らない勇者は、他のプレイヤーのポーズを見て何かを予想し、自分もポーズを取って混ざる。ここでようやくメドゥーサが目を開けて、まず勇者が誰かを当てにいく。当てればメドゥーサの勝利。
しかし皆謎のポーズを取っていて、勇者も誰かの真似をしているわけだから当てるのは難しい。そこで勇者を当てられなかったら、メドゥーサと勇者が一斉にお題を当てにいく。メドゥーサが外れ、勇者が正解すれば、石像と勇者の勝利。どちらも当たり、どちらも外れ、メドゥーサだけ当たりだったらメドゥーサの勝利。
ということで、石像と勇者の作戦としては、石像がわかりやすいポーズを取って勇者にお題を伝え、勇者は紛らわしいポーズを取ってメドゥーサを撹乱するということになる。しかし紛らわしいポーズが過ぎて勇者であることが当てられてしまわないように、ほどほどにしなければならない。
そういう作戦は確かにあるが、実際にポーズをしてみるとわかりやすいポーズというはなかなか難しく、勇者の頭を悩ませた。ジェスチャーは動きがあるからこそ伝わるのであって、静止していると急にわからなくなる。メドゥーサが当てられないものを勇者が当てるのは、かなりのファインプレイではないだろうか。
しかしそこまでガチなものでもなく、目を開けると皆が謎のポーズで固まっている光景に思わず笑ってしまう。ポーズで固まっている方も「これじゃ伝わらないなあ」「もっとこうすればよかった」などとあれこれ思うところだが、もう動けないのがもどかしくも楽しい。
メドゥーサの敗北
ゲームデザイン・ゾーイモーイ/イラスト・なかむらゆき
ゾーイモーイ(2021年)
4~6人用/7歳以上/15~30分