ゴールドハンティング(Gold Hunting)
どこがつながっていないのか
相手が積み上げた金塊の山から宣言した数のコマを取りあう観察&ブラフゲーム。ファンブリックシリーズの2番となっている。つまんでみるまでわからないドキドキ感と、ぜんぜん思ってたのと違うときの意外性は、G.バースの名作『ミスターダイヤモンド(ラベンスバーガー, 1993)』を彷彿とさせる。
真ん中に衝立を立てて、お互い見えないように金塊を積んだら衝立を取ってスタート。金塊には1コマ、2コマ、3コマがあり、それぞれ何個ずつ持っているかは分かっている。手番には1~3の数を言って、相手の金塊の山を上からつまむ。宣言通りのコマが取れたら獲得、失敗したら捨てて相手の手番となる。こうして相手よりも多くの金塊を獲得したほうが勝ち。
失敗したとき、手持ちの金塊が多いと全没収になってしまうルールがあり、このバーストを避けるために手番を1回休んでキープできる。また、ゲーム中に1度だけ、正解すれば獲得した金塊が2倍になるゴールドラッシュもあり、リスクヘッジと一発逆転もできるようになっている。終盤は消去法により特定しやすくなるので、それも踏まえて最初の積み方から駆け引きが始まっている。
金塊コマには2コマと3コマにはちょっとだけズレてくっついているものがあり、ちょっとした引っ掛けになっている。これまで取ったコマをカウンティングしつつ、ためつすがめつ観察して、それでハズレたときはかなり悔しい。
ゴールドハンティング
ゲームデザイン:シマモトナオタカ/itten(2021年)
2人用/8歳以上/10分
当サイトのittenファンブリックシリーズレビュー
No.1 みんなのファイヤー
No.2 ゴールドハンティング
No.3 3秒トライ!
No.4 バイキングシーソー
No.5 スティックコレクション
ロール&ライトでダンジョン探索『ペーパー・ダンジョンズ』日本語版、2月26日発売
テンデイズゲームズは2月26日、『ペーパー・ダンジョンズ(Paper Dungeons: A Dungeon Scrawler Game)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・L.ピレス、イラスト・D.ラモス&D.ロッチ、1~8人用、10歳以上、30分、3080円(税込)。
オリジナルはミープルBR(ブラジル)から2020年に発売された作品。特殊ダイスを使ったロール&ライトゲームで、戦士・魔法使い・僧侶・盗賊のレベルを上げ、アイテムを獲得し、ダンジョンの奥に潜むボスに挑む。
毎ラウンド、振られたダイスから3つを選び、そのダイス目でキャラクターのレベルアップ、マジックアイテムの作成、回復ポーションの獲得、ダンジョンの探索(財宝の獲得・モンスターとの戦闘)を行う。遭遇するモンスターは、「ミニオン」と呼ばれる一般的なモンスターと、ゲームごとに3体登場する強力なボスモンスターがおり、キャラクターとの相性、レベルなどを踏まえて挑む。
ダンジョンの作りを変化させるダンジョンカード、12体用意されたボスカード、全プレイヤー共通の目標となる任務カード、プレイヤーごとの目的カード、特殊能力のあるパワーカードでゲームごとに違う展開が楽しめる。
(写真は英語版)