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ナナカードゲーム(Nana Card Game)

この数字を出せれば勝てるのに

自分の手札、他プレイヤーの手札、場札から同じ数字3つを連続で出すことを目指すカードゲーム。記憶力も確かに要るが、それ以上に他のプレイヤーのヒントによる推理が大事なところだ。

手札は配られた後に昇順に並べ替えられ、両端、つまり一番小さい数字か一番大きい数字しか出すことができない。ほかの人に出してもらうときは「一番小さい(大きい)数字を出して下さい」といって出してもらう。

どの数字も全体で3つしかなく、その数字を手札か場札から全て出すことができればゲット。こうして先に3組集めるか、数字の足し算か引き算で7になる2組か、7を1組取った人が勝ちとなる。7は手札の真ん中に入っているので最初から狙うことはできないが、終盤は逆転のチャンスとなる。

記憶力だけを頼りにプレイすることもできるが、他のプレイヤーが狙っている数字は、おそらく手札にあるのだろうということが予想できる。だからあえて相手のヒントにならないよう、手札にない数字を狙って混乱させる手もある。ヒントへのリアクションがさらにヒントになるというヒントの多重構造は『ドメモ』を彷彿とさせる。

手札に2枚あれば一気に畳み掛けることもできるので、ノーヒントの初手番は必ずしも不利ではない。短時間ながら、遊ぶたびにいろいろな展開があって、単純でいて奥の深いゲームである。

ナナカードゲーム
ゲームデザイン・宮野華也/イラスト・別府さい
Mob+(2021)
2~5人用/6歳以上/15~30分
通販:ボドゲーマバネストiOGMヒカリゲームズ堺

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『マウンテンキング:呪われた山』『チャンピオンミニ拡張』日本語版、12月23日発売

リゴレは12月23日、『マウンテンキング:呪われた山(In the Hall of the Mountain King: Cursed Mountain)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.コルミエ&G.ジャンス、イラスト・K.モリヤ&J.カッペル、1~5人用、12歳以上、90分、2200円(税込)。プレイするためには『マウンテンキング』基本セットが必要で、品切れとなっていた基本セットも第2版として同時発売される。

トロールたちが山中のトンネルを掘り進めるタイル配置ゲーム『マウンテンキング』を1人や協力モードも遊べる拡張セット。オリジナルは2019年に発売された。ノームを放逐した原因と考えられている山の呪いを鎮めるため、彫像を正しい位置に祀ることを目指す。

ゲーム開始時に「この位置に彫像を配置せよ」という指示が出され、彫像を掘り出しそこまで運んでいく。しかし毎ラウンド毎に呪いカードがめくられ、ネガティブな効果が襲いかかる。さらに呪いがある程度たまると敗北してしまうため、呪いを打ち砕かなければならない。

さらに呪いだけではなく地震が発生し、今までつくったトンネルが破壊されていく。刻一刻と状況が悪化していく中で、目的達成を急ぐが、呪いを打ち砕くかの選択に迫られる。保管庫は全員共有であるため、効果的な役割分担が成功の鍵となる。

繰り返し遊んで最終的なスコアを決めるキャンペーンシートも付属する。

これと共に、強力な固有能力をもつチャンピオンを選んでゲームを始める『チャンピオンミニ拡張(In the Hall of the Mountain King: Champions Mini-Expansion)』も日本語版で発売される。550円(税込)。