ボードゲームダイエット
真っ先に考えたのは「頭を使うから」という理由だったが、脳のエネルギー消費で体重が減るというのは迷信らしい。フル回転させてもぼーっとしていても、脳のエネルギー消費量は変わらないという。プロ棋士が1回の対局で1~2kg減るというのは立ったり座ったり歩き回ったりするためだとか。
将棋や囲碁で脳を使うと体重が減るという話は本当なのか?(科学的知見に基づいた世界)
ボードゲーム会でも卓の移動やトイレ休憩ぐらいはあるが、運動したという感覚はほとんどなく、立ったり座ったり歩き回ったりで体重が減るとは考えにくい。『ラッセーラ ゲーム NEBUTA BEAT』、『3秒トライ!』、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』など体を動かすゲームもあるが、そんなに頻繁にプレイするものではない。座ったまま動かないでいるのが常だ。
昼食の時間がもったいなくて軽くなりがちというのはどうだろうか。午前スタートでも午後スタートでも、たっぷりランチを取ってからということは少なく、コンビニやファーストフードの軽食か、お菓子をもって昼食に代えてしまうこともある。
しかし昼食を簡単に済ませることはボードゲーム会がないときでもよくある話で、夕食をまるごと抜かない限り、体重が減るほどではない。ボードゲーム会はよく空腹感を覚えるが、その分がっつり食べている。
そこにぽちょむきんすたーさんから、ずっと喋りっぱなしが原因かもしれないという指摘。それだ!と思った。将棋や囲碁の対局と違ってボードゲーム会では、大きな声でインストするし、ゲーム中もよくしゃべるし、笑うことも多い。
多人数でのインストや会話は声が大きくなる。そうすると腹筋などさまざまな筋肉を使い、呼吸が深くなり、酸素を多く消費する。また笑いについては、アメリカの大学で心拍数、消費エネルギーの関係を調べたところ、笑うと心拍数が上がり、消費カロリーも高まることがわかったという。
たくさん笑うだけでやせるって本当?(マイナビニュース)
METs(運動強度、安静時における酸素摂取量を1とした場合の数値)で「ボードゲーム」「カードゲーム」は1.5。決して激しい運動ではないが、何時間も続けられるのでカロリー消費量もそれなりに多くなるのだろう(METs換算で65kgの人が体重を1kg減らすには、1日6時間×週3回×1ヶ月かかることになってしまうけれども)。
カードゲーム、チェス、ボードゲームのカロリー計算(プチモンテ)
ほかにもストレスや孤独感の解消もあり、ボードゲームはWHOの定義する健康「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態」をもたらしてくれている。
新機種開発競争『スマートフォン株式会社』日本語版、3月1日発売
オリジナルはコスモドロームゲームズ(ロシア)から2018年に発売された作品。これまで数寄ゲームズが和訳付き輸入版を扱っていたが、再販に伴って日本語版に切り替えた。スマートフォンを製造販売する会社のCEOとなり、ライバル企業と熾烈な市場争いを繰り広げる。
各ラウンドのはじめに同時プレイで「パッド」でアクションをプロット。価格や生産数を決め、パッドの改善や新技術の開発を行う。ネットワークビルドでスマホを販売し、価格×販売数と、各地域でのエリアマジョリティで勝利点が入る。
新技術は「4G」「NFC」「Wi-Fi」「リチウムイオンバッテリー」など、現在から見ればやや古くなっているものの、スマートフォンの開発競争を再現。「ほしい技術を搭載したスマホならいくらでも支払うバイヤー」の存在が競争を促進する。ドイツメンサ賞(2020年)、アメリカテーブルトップゲーム賞(2021年)ノミネートと受賞は少ないものの、発売4年経って色褪せない作品。数寄ゲームズによればロシア情勢の直接的な影響は今のところないというが、先行きが不透明なので入手はお早めに。
(写真は英語版)