ユビエイム(You Be Aim)
射程にコマを並べて
専用の発射台から弾を飛ばして進む2人用レースゲーム。自家製作のオリジナルコマの出来のよさと、通常のおはじきとは違うテクニックが求められるところが楽しい。
ボードはオモテウラで2種類あり、表のボードは遠くまで飛ばすほど(ただし盤外はアウト)たくさん進めるルールになっている。発射台に六角形の弾を充填し、後ろから指で弾いてファイヤー!
発射台の穴に弾がぴったり入っているため、まっすぐ力を加えられないと弾が出てこなかったり、出てきてもチョロになってしまう。しかしまっすぐ力を加えられるようになると今度は盤外まで飛んでいってしまわないよう、微妙な力加減が求められる。
表のボードでは敵味方どちらのコマにも当てないほうがよい。味方のコマに当てるそのコマが1マス戻り、相手のコマに当てると1マス進めてしまう。各自のコマは3個ずつあるので、相手の発射台の真ん前にうまく並べてどの方向も塞ぐというプレイも可能だ。その隙間を縫うように遠くまで飛ばせたときは気持ちいい。
裏のボードは逆に、相手に当てただけ進める。こちらもエキサイティングのプレイが楽しめる。
ユビエイム
ゲームデザイン&イラスト:Proto Craft/Proto Craft(2021年)
2人用/10歳以上/30分
通販:BASE
フィジカルディスタンス(Physical Distancing)
密が避けられない
密になるとダイスを振ってお休みになってしまう今どきのワーカープレイスメントゲーム。snailcodeが昨冬発表した。病気でお休みが出ても残ったメンバーでタスクを維持できるリスクヘッジが必要となる。
ワーカーを置く「コワーキングスペース」は写真のように並べられており、それぞれ3~6つの部屋と隣接している。ここにワーカーを置いて、資金、食料、建材、薬剤という4つのリソースを獲得・変換し、最終的に貢献度(勝利点)に結びつける。ワーカーを増やせるスペースもあるが、ラウンド終了時に支払う食料も増える。食料が足りないと貢献度が減らされ、マイナスになることも。
オーソドックスなリソースマネージメントだが、同じスペース、または隣接するスペースにワーカーを置くと「病気の発症判定」がある。ダイスを振って、同じスペースなら1/2、隣接するスペースなら1/6で病気になり、そのスペースの効果は使えずにワーカーはお休みとなってしまう。2~3人置くスペースでお休みになると目も当てられない。
そのため、空いているうちに他の人より先に選べることが重要になる(スタートプレイヤーを取るスペースもある)。発症判定のない特殊スペースも少しだけあるが、ほしいアクションとは限らない。
そもそもスペースが密なため、数ターンするとほとんどダイスを振らなければいけなくなる。失敗した時の補償がないので、失敗の少なさが勝敗につながりやすい。「もう置くところがねえ!」とか言いつつ、リカバリーを考えて置く順序を考えるのは面白い。
フィジカルディスタンス
ゲームデザイン&イラスト:snailcode/snailcode(2021年)
2~4人用/10歳以上/60~90分
通販:ボドゲーマ/イエローサブマリン