徐々に明らかになるテックツリー『ビヨンド・ザ・サン』日本語版、4月上旬発売
ホビージャパンは4月上旬、『ビヨンド・ザ・サン(Beyond the Sun)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:D.K.チャン、イラスト:F.フォーヴィンケル、2~4人用、14歳以上、60~120分、11000円(税込)。
リオグランデゲームズ(アメリカ)から2020年に発売に発売された宇宙開拓ゲーム。23世紀、絶滅の危機に瀕した人類が各勢力に分かれて太陽系を離れて新たな星系への移住を競う。
手番に、共通の技術ボード上で可能なアクションを実行し、リソース(人口と鉱石)を生産する。アクションスペースは技術(テック)ツリーになっており、条件を満たすとアクションの選択肢が増える。経済を発展させ、宇宙船を移動し、星系に植民し、さらに新たな技術を研究する。一定数の実績が満たされるとゲーム終了に向かい、実績や入植した星系などで得られるポイントを競う。
技術ツリーはレベル1~4まであり、レベル1を達成するとラインでつながったレベル2、レベル2を達成するとレベル3にいけるようになっている。スタート時はレベル1しか明らかになっておらず、研究によってゲーム途中でオープンになる。各レベルのカードはランダムで、技術ツリーの構成はゲームごとに異なる。
プレイヤー間で共通の技術ツリーを発展・使用する文明発展と、さまざまなアクションを駆使して行うリソースマネジメントに加え、さらにゲーム終了条件とも得点ともなる実績カードがゲームごとに異なる展開を生み出す。人類の生存競争に勝ち抜き、新たな時代を支配する側になれるだろうか?
内容物:技術ツリーゲームボード 1枚、宇宙探査ボード(両面)1枚、技術カード 46枚、イベントカード 20枚、星系カード 24枚、実績カード 10枚、アクション置き換えタイル(2-3人用)2枚、技術カード置場バー(上級選択ルール用)2枚、開始プレイヤーマーカー 1つ、ギルドカバータイル 4枚、鉱石クリスタル 60個、勢力マット(二層、各勢力2種類)8枚、6面リソースキューブ 80個、木製マーカーディスク 96枚、早見表 4枚、アクションポーン 4個、ルールブックと準備シート
ボードゲームコミックの歴史
ボードゲームをメインにしたコミックを年代順に紹介。中古・Kindleで読めるものもあるので、興味があれば入手されたい。
アクア・ステップ・アップ(原作:安田均・友野詳、作画:田嶋安恵/ソニーマガジンズ・幻冬舎、月刊コミックバーズ、全4巻、2001~2003年)
明羽(アクア)は根っからのボードゲーム好きな女子中学生。亡き父の意思を継ぎ、ボードゲームの店を開いてゲームデザイナーになるのが夢だが、彼女のボードゲームへの熱意は周囲から敬遠されがちだった。そんな中、明羽はボードゲームに詳しい謎の高校生・風太に出会う。
巻末に「アクア・ステップ・アップを2倍楽しむ!! ボードゲームスペシャルガイド」として刈谷圭司氏によるコラムを掲載。作中に登場するボードゲームを詳しく紹介している。小説版もあり。
登場するボードゲーム:エルフェンランド、ボーナンザ、スコットランドヤード、どきどきワクワク相性チェックゲーム、マンハッタン、ミシシッピクイーン、ドリームファクトリー、ニムト、カラバンデ、ブラフ、カルカソンヌ、アフリカ、にわとりのしっぽ、マスターラビリンス、ニューエントデッカー、キャントストップ、うさぎとはりねずみ、ラー、インコグニト、カヤナック、アンダーカバー、アクワイア、マーメイドレイン
放課後さいころ倶楽部(著者:中道裕大/小学館、月刊少年サンデー、全19巻、2013~2021年)
京都のとある高校を舞台に、武笠美姫、高屋敷綾、大野翠の3人を中心にアナログゲームを通じた青春物語を描く。毎回ボードゲームが1タイトルずつ登場し、そのゲームを通じたドラマが描かれる。2019年にアニメ版が放映。翌年にはブルーレイボックスが発売された。
毎回、すごろくやの丸田康司氏が「もっと知りたい! ゲームよもやまばなし」と題して登場した作品を解説。作中のボードゲーム店もすごろくやの店内をモチーフにしている。
登場するボードゲーム:マラケシュ、ごきぶりポーカー、ねことねずみの大レース、ハゲタカのえじき、人狼、ガイスター、インカの黄金、カタン、テレストレーション、ファウナ、ニムト、キング・オブ・トーキョー、ごいた、ドブル、バトルライン、ラブレター、もんじろう、アイランド、ケルト、ピット、オニリム、エルフェンランド、パンデミック、アクワイア、ブロックス、レディース&ジェントルメン、バルバロッサ、カルカソンヌ、プエルトリコ、ダンシングドラゴン、ナンジャモンジャ、ヘックメック、ファミリア、クアルト、チャオチャオ、魔法のラビリンス、お邪魔者、アンドールの伝説、コードネーム、ディクシット、禁断の砂漠、セレスティア、パッチワーク、カルバ、アグリコラ牧場の動物たち、クゥワークル、それはオレの魚だ!、スティッキー、ドデリド、カヤナック、ブラフ、ナイアガラ、バロニィ、ブラックストーリーズ、カロム、ベストフレンドS、ウェンディゴのこわい話、くるりんパニック、バックギャモン、ラビリンス、リアル型脱出ゲーム、ウボンゴ、クク21、街コロ、ゼロ、かたろーぐ☆、ツォルキン、スペースエスケープ、ゲシェンク、宝石の煌き、おさかなクン、スピードカップス
チェックめいと!(著者:猫砂一平/小学館、週間少年サンデー、全3巻、2017年)
幾多の難敵を倒し、 勇者はついに奴と対峙する。魔王は待ちわびていた・・・ボードゲームの対戦相手を! こうして魔王の積みゲーを崩すべく、勇者、さらにさらわれたお姫様も加わって熱い戦いが繰り広げられる。
登場した作品の簡単な紹介のほか、おまけボードゲーム付き。 登場するボードゲーム:ジェンガ、ワードバスケット、お姫様を助けるのは誰だ、ペンギンパーティ、フリップフロップ、クロンダイク、チャオチャオ、シェフィ、ナンジャモンジャ、グースカパースカ、ダンジョン・オブ・マンダム、キツネとガチョウ、ダンシングドラゴン、ヒューゴ、ディクシット
遊びたがりの霧生さん(原作:さぬいゆう、作画:伊丹澄一/KADOKAWA、電撃大王、2017年)
霧生(きりゅう)さやかは品行方正・才色兼備な優等生。ただし、彼女にはたくさんのオトナと遊んでいる噂があるらしく……。ある日、そんな噂を耳にした同級生・高槻卓哉がひょんなことからさやかに連れて行かれたのは、オトナの集まる──「ボードゲーム会」???
登場する作品の解説コラムは当サイトの管理人が執筆したが、作画担当の伊丹氏が頚椎椎間板ヘルニア治療のため第2話から休載となった幻の作品。
登場するボードゲーム:アグリコラ、枯山水
ホワイト会社に首ったけ!(著者:羽流木はない/KADOKAWA、コミックマルシェ、全1巻、2019年)
ブラック企業に嫌気がさした青田が転職した先は簡単な画像加工をする会社。超好待遇のホワイト会社だけど、イケメン社長が生首で!? イケメン社長は出社するとすぐにボードゲームを誘ってくる。登場した作品の紹介文は松井ムネタツ氏。
登場するボードゲーム:ガイスター、海底探険、ノッカノッカ、死ぬまでにピラミッド、たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。、ブックメイカーズ、声をひそめて、カタン、クラッシュアイスゲーム、4人の容疑者、キャッチ・ザ・ムーン、ハゲタカのえじき、パンデミック
天王寺さんはボドゲがしたい(著者:mononofu/竹書房、キスカ、全4巻、2019~2020年)
いつも無口でクールな天王寺ユリア。そんな天王寺のことが気になる南森。ある日ゲームボード部の部室を覗いてしまい、天王寺の本性が明らかとなる。彼女は人見知りなだけだったのだ。
1作品につき数話をかけて登場人物の心の動きを丁寧に描いている。
登場するボードゲーム:魔法の掃除機、ミスタージャック、ソレニア、ミープルサーカス
アナゲ超特急(著者:磨伸映一郎、特別寄稿:泉仁優一/新紀元社、1~巻、2021年)
ラノベ作家の舞駒水乃が、アナログゲームを題材にラノベを執筆することになり、イラストを担当する西田凡が紹介するボードゲームを仲間と遊んでみることになる。
登場するボードゲームのコラムは友野詳氏(グループSNE)が担当。
登場するボードゲーム:渡る世間はナベばかり、とくがわあつめ、横暴編集長、ゾンビタワー 3D、TATEWARI、ダンジョンファイター、バルバロッサ、ペリーこないで、ことりファイト、キル・Dr・ラッキー 19.5周年特別版、なかぬき パラダイス、羅生門、狂気山脈、四国、大迷惑列車̶ソーシャルトレイン、オダノブなんだっけ、シャドウレイダーズ、ゲスクラブ、エレガンツ、即身仏になろう!、QR衰弱、ほしあわせ、真言かるた、あいうえバトル、イラストリー、ZOOM IN KOBE、京都異世界ツアー、IKI、枯山水、加利宇知(かりうち)、将太の寿司「あ・・・・」神経衰弱、そういうお前はどうなんだ?
ボドカン!(著者:羽流木はない、漫画:田口囁一/KADOKAWA、1~巻、2024年)
覆面の看守により、刑務所内に集められた女囚たち。始まったのはデスゲームかと思いきや、ボ、ボードゲーム!? しかも市販品!?女たちの絶対に負けられない戦い、ここに開幕!!
登場するボードゲーム:コードネーム、ヤバ百合会の妹たち
ほかに『Wild SPIEL』(山田実範)が週刊少年ジャンプストキンProで佳作に選ばれている(2020年)。