私の世界の見方(Wie ich die Welt sehe…)
同じお題でもこんなに違うもの
実は私が年間で最も多く遊ぶゲームである。拡張セットが出てほしいと思っているくらい、このゲームが好きだ。
親がお題カードを読んで、ほかの全員がそれに合うと思われるカードを1枚ずつ出す。山札からダミーを1枚引いて混ぜ、親が読み上げる。もっとも気に入ったカードを出していた人にポイント。ダミーを選んだら親の失点。規定ポイントを集めたら勝ち。
ダミーがあるため、突飛な答えを選ぶことができないのだが、予想を上回る見事な答えがダミーから偶然出てくることがある。以下は今回の例。天然ボケの妙というべきか、ダミーを選んでしまったときはすごく盛り上がる。
「トライアスロンの選手は人知れず○○で妨害する」―「筋肉」
「私の心のふるさと○○」―「再春館製薬」
親の性格を読んだカード選びは、『アップルトゥアップル』にも共通するが、下ネタから哲学ネタまで対応できる幅広さは『私の世界の見方』が何枚も上手。「ガチャピン」「SEX」「サランラップ」「ヒヨコ豆」など、汎用性の高いカードが仲間内では強力とされている。
とはいえ、一見ぱっとしないカードでも、組み合わせによって大化けすることもあるし、何がツボに入るかは開けてみなければ分からない。ネタの方向性がバッティングすれば、地味なネタが選ばれることもある。いちいち突っ込んだり、笑ったりすることで一層盛り上がるだろう。
Wie ich die Welt sehe…
U.ホシュテトラー作/アバクスシュピーレ
2〜10人用/8歳以上/30〜90分
テンデイズゲームズで販売中
『スモールワールド』デザインコンテスト
今夏に日本語版も発売された『スモールワールド』、総発売元であるデイズ・オブ・ワンダー社は6月から2ヶ月にわたって、新しい種族と能力を募集するデザインコンテストを開催した。
29カ国から251名が参加し、702ものアイデアが寄せられた。アメリカとヨーロッパのエントリー数がほぼ同じで、オーストラリア、中国、チリなどからの応募もあったという。デイズ・オブ・ワンダー社によると優れたアイデアが多かったため、1つに絞ることができず、大賞3作と、2位9作が選ばれた。そして、これらのアイデアをもとに、4つの拡張が制作されることになった。
このうちエッセンで発売されるのは『スモールワールドの貴婦人(Grand Dames of Small World)』と『呪われた!(Cursed!)』の2つ。前者は新しい種族として女神官、白い婦人、ジプシーの3種族と、特殊能力として「歴史家の」と「平和を愛する」が入っている。後者は新しい種族としてコボルドとゴブリン、特殊能力として「呪われた」「群れになった」「略奪する」「ひっかきまわす」「男の」が入っている。
3つ目の拡張である『スモールワールドのリーダー(Leaders of Small World)』は種族を選ぶときに使うチップのセットで、コンテストの参加賞として送られたほか、一般ユーザーにはボードゲームギークを通して11月に頒布される。4つ目の拡張『スモールワールドの伝説(Tales & Legends of Small World)』は来年に発売される予定。
なお、大賞を受賞し、アイデアが実現化された3人(ドイツ、イタリア、オーストラリア)にはエッセン国際ゲーム祭の往復旅費が、2位の9人には100〜150ドルが賞金として贈られる。
・Days of Wonder News Center:The Envelope Please…