ゆうもあ賞2008に『ブロックス3D』
NPO法人ゆうもあは、ホームページにて2008年のゆうもあ賞を発表した。今回初めてとなる同賞に選ばれたのは『ブロックス3D』(ビバリー)。ほかに『カメのオリンピック』、『ネズミのメリーゴーランド』、『チーキーモンキー』がノミネートされている。
ゆうもあ賞は、新作ゲームの中から最もボードゲームの普及に貢献したと考えられるボードゲームを、ゆうもあ内の選考委員会で選ぶもの。ゲームの面白さだけでなく、ルールのシンプルでわかりやすいこと、同会が実施するイベントで遊ばれていること、国内流通が十分であることなどの条件が設けられている。
2月に発表され、『魔法にかかったみたい』が選ばれた日本ボードゲーム大賞は、会員・非会員を問わないボードゲーム愛好者一般の投票によって選出されるもので、ドイツゲーム賞のような位置づけになっている。今回制定されたゆうもあ賞はこれに対し、常日頃から子供や家族と接している専門のスタッフが選ぶ点でドイツ年間ゲーム大賞の位置づけに近い。
ノミネート作品ともども、お子さんのいる家庭ならぜひ試してみるとよいだろう。
・NPO法人世界のボードゲームを広める会ゆうもあ:日本ボードゲーム大賞2008ゆうもあ賞決定
・同:日本ボードゲーム大賞ゆうもあ賞とは
・ビバリー:ブロックス3D
『お邪魔者』日本語版
ゲームショップ、メビウスゲームズ(水道橋)とすごろくや(高円寺)は今月、共同で『お邪魔者(Saboteur)』の日本語版を発売した。3〜10人用(6人以上推奨)、8歳以上、プレイ時間30分、1500円。
『お邪魔者』は2004年にドイツのアミーゴ社から発売されたカードゲーム。カードを並べて金鉱を掘っていくが、予めひそかに与えられた役割によって金鉱を目指すか邪魔するかの2チームに分かれる。そのカードは邪魔するために置いたのか、それとも? お互い正体を隠した攻防が楽しいカードゲームだ。
4〜5人までしか遊べないゲームが多い中で、10人まで遊べるという幅の広さと30分という時間の短さ、そして読み合いの楽しさから各所のゲーム会で定番ゲームになっている。
カード自体は外国語のテキストがほとんどないが、このたびの日本語版ではボックスとルールが日本語化され、ボードゲームになじみのない人でも手に取りやすくなった。メビウスゲームズが言語依存度の少ないゲームを日本語化するのは『ニムト』『ごきぶりポーカー』に続いて3作目。今後も『カルカソンヌ』の日本語版が予定されているという。
すでに所有しているゲーム愛好者にとっても、このゲームが相当なロット数生産され、当分の間絶版の心配がなくなったことを喜びたい。
・高円寺0分:ゲーム紹介:お邪魔者
・メビウスおやじ:「お邪魔者」日本語箱