水道橋のボードゲーム専門店メビウスゲームズは、2010年の販売数量トップ20を発表した。毎年恒例となっている発表は、自社リリースの『ワードバスケット』が、昨年の首位『ごきぶりポーカー』を抜いて1位となった。
『ワードバスケット』は、思いついた言葉で早い者勝ちでカードを出すリアルタイムしりとりカードゲーム。ボードゲームサークルJAGAの小林俊雄氏の作品で、2002年に同人版、同年9月に永岡書店から製品版が発売され、一旦絶版になった後、メビウスゲームズが2009年末に再版した。マスコミや雑誌で取り上げられることも多く、今回の1位につながったと見られる。昨年12月に行われた日本版The One Hundred 2010でも、前年の49位からジャンプアップして、国産ゲームとして最高位の10位に入った。
『ごきぶりポーカー』と僅差の3位には、2005年から4年間にわたってトップの座にあった『ニムト』、4〜6位には『カルカソンヌ』『ハゲタカのえじき』『お邪魔者』、7〜8位が『ガイスター』『コロレット』で、9〜10位に『ボーナンザ』『マンマミーヤ』とカードゲームが続く。2009年の秋から日本語箱となった『カルカソンヌ』が伸びているという。一方、上位の常連だった『あやつり人形』はアークライトが日本語版の発売したため取り扱いから外れている。
新作では『グレンモア』の12位が最高で、『11ニムト』『フレスコ』がそれぞれ18、19位。また昨年、日本語タイルが作られた『プエルトリコ』は圏外となっている。
・メビウスゲームズ:販売数量ベスト20
・TGW:メビウス7年間の販売数による人気ゲームの分析