『スモールワールド』日本語版発売
ホビージャパンは本日、ファンタジーボードゲーム『スモールワールド』の日本語版を発売した。2〜5人用、8歳以上、40〜80分、7350円。
『スモールワールド』は、1999年にフランスのデカルト社からリリースされたヨーロッパの陣取りゲーム『ビンチ』のリメイク作品。背景をファンタジー世界に変え、前作の欠点を改良したり、独特の味付けを加えたりして、新作と呼ぶべき内容に仕上がっている。
ファンタジー世界の種族と特殊パワーの組み合わせを選び、貧弱な隣人を犠牲にしつつも、自らの帝国を拡大するために突き進む。勝つためには、広がりすぎた種族を見捨てて、新たな種族に乗り換えるタイミングを見極める必要もある。
プレイ人数ごとに異なるゲームボード、ゲームごとにランダムに決まる14の種族と20種の特殊パワーの組み合わせなど、プレイするたびに展開が変化し、やり込みがいのある作品。デイズ・オブ・ワンダー社による気合の入った美しいコンポーネントも見ものだ。今年発売されたばかりの作品だが、すでにオーストリアゲーム賞フリーク部門、国際ゲーマーズ賞ノミネート、フランスのゲームデザイナー、フェデュッティのマイゲーム・オブ・ザ・イヤーなど、『ドミニオン』に対抗できる数少ないタイトルとなっている。
・ホビージャパン:スモールワールド(FAQ付き)
・Dream News:『スモールワールド』プレスリリース
オーストリアゲーム賞にレゴ『ラムセスのピラミッド』
ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(Wiener Spiele Akademie)は18日、今年のオーストリアゲーム賞(Spiel der Spiele)を発表した。大賞に選ばれたのは『ラムセスのピラミッド(Ramses Pyramid)』。ほかに『ドミニオン』や『パンデミック』など13タイトルが各部門賞に選ばれた。
『ラムセスのピラミッド』はレゴブロックを使ってクニツィアが手がけたボードゲーム。今年のニュルンベルクではトイ・イノベーションアワードも受賞している。アカデミーでは受賞理由として高い創造性とディテール、レゴブロックの感覚を残しながらゲームに仕立て上げた手腕を評価している。オーストリアゲーム賞では、過去9年間の受賞作品中で、クニツィアが受賞するのは『アーサー王(2003)』『頭脳絶好調(2004)』『冒険者の谷(2006)』に続いて4回目。
『ラムセスのピラミッド』は、現在国内のショップでは取り扱われておらず、ドイツアマゾンから取りせるなどのぐらいしかない。日本でも人気のあるレゴブロックだけに、近く発売されることを期待したい。
【オーストリアゲーム賞2009】
大賞:ラムセスのピラミッド(Ramses Pyramid / R.クニツィア / レゴ)
ファミリーゲーム部門
バコン(Bakong / A.ボーザ / アスモデ)
片目の海賊(Einauge sei wachsam! / W.クラマー / アミーゴ)
フィット(Fits / R.クニツィア / ラベンスバーガー)
フレンドゲーム部門
ドミニオン(Dominion / D.ヴァッカリーノ / ハンス・イム・グリュック)
グリーンロック村・現場は劇場(Greenrock Village Tatort: Theater / H.ハプラーケン / ジャンボ)
スペースアラート(Space Alert / V.フヴァキル / チェコゲームズ)
キッズゲーム部門
1000枚鏡の城(Burg der 1000 Spiegel / ブラント夫妻 / コスモス)
グリマシミックス(Grimassimix)
オオカミと7匹の子ヤギ(Nicht zu fassen / F.モヤーソン / ツォッホ)
警察アラーム(Polizei-Alarm! / K.ハファーカンプほか / ハバ)
フリークゲーム部門
バトルスターギャラクティカ(Battlestar Galactica – Das Brettspiel / C.コニエツカ / ハイデルベルガー)
パンデミック(Pandemie / M.リーコック / ペガサス)
スモールワールド(Smallworld / F.ケヤーツ / デイズ・オブ・ワンダー)
・Östreichischer Spielepreis 2009