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IGDAテーブルゲーム交流会

8月9日(日)、秋葉原のUDXにて「IGDA日本第5回テーブルゲーム交流会」に参加。前回は家族の都合でドタキャンとなり、今回もお盆前で無理かなと思っていた。ところが、御仏の思し召しか、ぽっかりと用事が空いて念願が叶う。
とはいえ午前中は仕事で、その後に新幹線で上京したので、到着したのは夕方遅く。広い会場はテーブルがほとんど埋まり、参加者は思い思いにゲームを楽しんでいる。早速始まろうとしていた多人数ニムト卓につく。久しぶりに遊んだが、1つ差でアウトだったとか、セーフだったとか、ワイワイ盛り上がる楽しさは健在である。
続いてずーあーさんと『カルタッチョ』。エイベックスが出した2人用サッカーカードゲームで、ほかに野球とゴルフがある。このゲームは交互にドロー&プレイする方式。グラウンドを4つのエリアに分け、ボールがあるエリアのカードを出して奥のエリアに蹴りこむ。シュートカードを出せたら、捨て札を1枚めくってゴール判定する。きわめてシンプル。
ゴールが危なくなったら、反撃の手を休めて捨て札にシュート失敗のカードを捨てておくという戦略も考えられるが、とにかく相手側にボールを押し込み合うのが基本。押し込んでもすぐに返され、返されたのをまた押し込んでとめまぐるしい。緻密なパスサッカーではなく、小学生のバカ蹴りサッカーという感じだったが、スポーツゲームのスピード感がよく出ていた。ずーあーさんは盛り上げるのが上手くて、実況中継風の会話を交えながらバカ騒ぎする。
ところで左右サイドが分かれているのは単なるフレーバーだった。エリアだけでなく、サイドも同じでないとカードを出せないと勘違いしやすい。
ここで第一部が終了し、休憩を経て第二部の懇親会開始。ここでは美味しい料理と飲物に舌鼓を打ちながら(すごく美味かった)、ずーあーさんがDSに移植されたボードゲームの紹介を聞く。プレイ画面を大モニターで見せながらの説明で『クニツィア博士の脳トレ』『スコットランドヤード』『カタン』『怒るハリネズミ』を紹介。
DSは持っておらず、動くゲーム画面は見たことがなかったので、『スコットランドヤード』のスピーディな展開や『カタン』の交渉のやり方など大いに感心する。『ドラクエ9』の誘惑を何とか退けたのに、また欲しくてたまらなくなってしまった。『怒るハリネズミ』はキャラはキモいわ、BGMはないわ、バグるわで大失敗というオチ。しかもここで辺りを見回すと、みんなゲームを始めてしまって、聞いていたのはたった4人だったというオチも笑えた。ほんとずーあーさんは、盛り上げるのが上手い(?)。
その後で3人ドメモ。ちょっとした仕草や考える時間も相手へのヒントになるため、同じメンバーで繰り返し遊ぶと面白さが上がるといういいゲームだ。終了時間まで何ゲーム遊んだか憶えていない。
初めての参加だったが、ずーあーさんのほかにも知り合いが何人かいて、新しい情報も仕入れられた。草場さんはトランプ遊びの本の広東語版を見せて下さり、新大陸の坂本さんはARGという新しい遊びを紹介して下さり、タナカマさんからはショップの新入荷情報を伺い、ふぁみ(イカンガー)さんからは衰えぬゲーム制作の情熱を感じた。自分が遊ぶだけではなく、外に向かって発信している人に、私は強いシンパシーを感じる。
知り合いがいたとはいえ、大部分は見知らぬ人ばかり。もしかしたら、ゲームマーケットよりも知り合いの比率は小さいかもしれない。マニアックな感じの人は少なく、女性も結構参加していた。それだけ普通に楽しむ人が増えていることだろう。ボードゲームの広がりを肌で感じることができて幸せだった。

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寺子屋のボードゲーム

今年で4年目となる寺子屋体験会が開かれ、坐禅指導とボードゲームのルール説明係として参加してきた。坐禅は15分、ボードゲームは120分である。そのほかに朝の勤行、お粥の朝食、昼の流しそうめん、バルーンジェットの工作、公園でのスイカ割りと盛りだくさんのメニュー。主催して下さる子供育成会の方々には本当に頭が下がる。
今回の参加者は35名ほど。ボードゲームの時間になったら、まず各テーブルに4人ぐらいずつ座ってもらって、代表の人が借りに来ることにした。用意した18ゲームは9卓では十分だが、説明する人手が足りない。私のほかにゲームの説明ができる役員さんが2人。説明が終わって、最初の1周目がルール通りに進むのを見届けたら、もう次のテーブルに行かなければならない。そこで持ち込むゲームも、説明に極力時間がかからないもの、直感的に分かりやすいものを選んだ。
また去年までの反省点として、いくら簡単でも対象年齢が低すぎるものはウケないということが分かった。ハバ社・セレクタ社で持ち込んだのは『カヤナック』のみ。
男の子の人気ベスト3は、『ダイヤモンド』と『カラバンデ』と『かえるの飛び込み大会』。『ダイヤモンド』は割り算ができる子が必要だが、難しければ宝石を分けていけばいいことだし、高学年なら問題ない。『カラバンデ』は、コースアウトしたときの処理くらい教えればすぐ楽しめる。『かえるの飛び込み大会』もすぐ楽しめ、思い通りに行かないのがいいらしい。
女の子の人気ベスト3は、『カヤナック』と『ブロックス3D』と『お先に失礼しまーす』。男の子とは違い、パズルもののような静的なゲームが人気である。『カヤナック』は絵柄とデザインがおしゃれで、ごっこ遊びの要素も兼ね備えている。『ブロックス3D』は、立体性が目を引き、4色のブロックがモザイクのように組まれていくのが美しい。『お先に失礼しまーす』は整理整頓の気持ちよさと、タイルを押し付ける意地悪な快楽がある。
このほかに、ルール説明に手が回らないことを想定して持っていった『ジェンガ』と、同じバランスゲームの『タンバ』も活躍した。これらは説明不要で遊んでもらえる。
失敗だったのは『ドメモ』。自分の札を(ズルでなくても)つい見てしまったり、「5が3枚もあるよ」とか余計なことを言ってしまったり、場に並んだ札から推理ができなかったりと、子供たちが遊ぶには対象年齢が高すぎた。それから昨年好評だった『ハイパーロボット』は、大人がつきっきりで仕切ってくれないと無理だったようだ。
2時間はあっという間に過ぎ、終了の声にブーイングが起こるほどだった。とても楽しんでもらえて私も嬉しい。来年もあるならば、予め3人くらい、専門に1〜2つのゲームを説明する役員さんを要請して、もう少しホネのあるゲームも遊んでもらいたいと思う。あるいは、全体ゲームもいいかもしれない。『人狼』はさすがにないが。