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勝つのは誰?(Who Would Win?)

口からでまかせで30秒
ランダムに決められた対戦相手・対戦内容でディベートするコミュニケーションゲーム。アークライトで輸入しているが、少量のため店頭のみの取り扱いだという。見るからにしょぼい箱だったのに、開けてみればこれが大盛り上がり。
自分が受け持つキャラクターと、対戦内容のカードを引いたら、砂時計を返してスタート。制限時間内に、自分のキャラクターがその対戦でいかに優れているかを主張する。砂時計が切れたら相手の主張タイム。さらに先攻に5秒だけ反論の時間が与えられて判定となる。審判は、この2人以外の全員。勝ったほうはポイントが与えられ、対戦相手を変えて次のディベートを始める。
スパイダーマンVS子役の俳優、綱引き。先攻のふうかさんはスパイダーマンの力強さを強調するも、後攻の侍さんは「全米が泣いた」の一言で勝利。次は白雪姫VSサンタクロース、剣で戦う(写真)。白雪姫は毒リンゴから生き返ったばかりで口から血を流しており、サンタクロースは怖くて近づけないと主張したが、サンタクロースは袋から次々と剣を出すという侍さんと引き分け。
私とふうかさんは、フランケンシュタインVSゴジラ、水泳。フランケンシュタインは水泳選手のパーツをそろえているので早いと主張したが、腐っていると反論されて負け。
主張しているほうは割と必死なので、実は聞いているほうが楽しい。正当な理由でも、苦しい理由でも、口からでまかせで突拍子もない話が出てくるのがおかしかった。アメリカのゲームなので、分からない
キャラクターも一部あるが、それはそれでチャレンジングである。
Who Would Win?
J.スィアデック/ゴリラゲームズ(2009年)
3人以上/13歳以上/15分

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十戒(The Ten Commandments)

意外と元通りになったけれど
一、我は汝の神ヤーウェ、我の外何ものも神とするなかれ
二、汝自らのために偶像を作って拝み仕えるなかれ
三、汝の神ヤーウェの名をみだりに唱えるなかれ
四、安息日をおぼえてこれを聖くせよ
五、汝の父母を敬え
六、汝殺すなかれ
七、汝姦淫するなかれ
八、汝盗むなかれ
九、汝隣人に対して偽りの証をするなかれ
十、汝隣人の家に欲を出すなかれ
モーゼの十戒をいったんチャラにして、投票で作り直しましょうというゲーム。確かに、現代に即したものが求められているかもしれない。
各プレイヤーは、「知識」「物欲」「愛」「純真」「戦争」など、何を重んじているか予め決められる。その系統の戒律が多ければ、最後にボーナスがある一方、相反する系統の戒律があれば失点になることもある。
手札の戒律カードから1枚を選んで一斉にオープン。全員の戒律を見て、得点チップを裏返しに置いて投票する。得点が最も多かったものが新たな戒律として採用され、その戒律を提案した人と、得点チップを投票した人に得点がある。不本意な戒律であっても、得点するためにやむなく投票したり、トップを止めるためにあえて投票したりすることも。
これを10回繰り返して、十戒が採用されたら系統のボーナスを入れて得点の多い人が勝ち。
戒律自体は俗っぽいものはあまりなく、一神教と多神教の対立が含まれているなど格調高い。でも、「汝姦淫するなかれ」が通ると既婚者は失点など、既婚・未婚、男女などのリアルな属性が反映されるちょっとしたひねりもある。
私が受け持つ「知識」の戒律がいつの間にか増えていてマークされたが、結局「偶像」のkarokuさんが大量ボーナスで1位。新しい十戒は、前のとあまり変わらなかったような。
The Ten Commandments
D.ティブルス、M.セリンカー、T.ウッドルフ/ブケパルス・ゲームズ
3〜8歳以上/30分