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4匹をボクに(Vier zu mir!)

チラリとしっぽが見えた
前回のレポートはこちら。タイトルの”Vier”は4という意味だが、発音が似ている”Vieh”(家畜)とかけているのかもしれない。1996年のドイツ年間ゲーム大賞でキッズゲーム特別賞受賞作。
カードに指示された動物を、記憶力を頼りに4匹集める。登場する24匹の動物は、カラフルに整形されたゴムでできており、筒から出てくるとまるで生きているかのよう。子供心を大いにくすぐるコンポーネントである。
配られたカードにはそれぞれ、4匹の動物がかいてある。自分の番には、ほかの人を指名して、その動物を持っているかどうか聞く。持っていればもらってもう1回。当たっている限り何回でも集められるが、外れれば次の人の手番になってしまう。
最初は当てずっぽうだが、次第に誰が何を持ってくるか分かってくるので、よく覚えておかなくてはならない。ところが家畜はたくさんいるので、前に出た家畜は曖昧になってくる。しかも8人で遊ぶとなったら、いったい誰がもっているのやら……。
動物はフィルムケースの筒に入っている。中には筒から尻尾がはみ出していて、どの動物か分かってしまうのもアナログゲームならではのよさ。記憶力だけではなく、観察力も問われるゲームである。子供と遊んで、長女が記憶力の強さを見せ付けて勝利。いろんな動物の名前を覚えられるのもよい。
Vier zu mir!
H.バーン作/ASS(1996年)
3〜8人用/5歳以上
(絶版・入手難)

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牛と農夫(Koe zoekt Boer)

牛を幸せに
主人がいなくて悲しがっている牛たちに、快晴の空や新しい主人を見つけてあげて喜ばせ、明るい農場を作るオランダのカードゲーム。エッセンのゲーム屋さんで、神尾さんに「これ面白そうじゃないですか?」と薦めて購入していただいた。
はじめ自分の農場には3枚の牛カードがあり、そのうち2枚は悲しがっている。手番には場札からカードを取って、アクションで牛を喜ばせたり、ほかの農場の牛を悲しがらせたり、新しい牛を増やしたりする。
農夫カードを取ると、同じ色の牛が全部喜ぶ。なのでできるだけ同じ色の牛を集めて、その色の農夫カードが来るのを待ちたい。喜んでいる牛は、ほかの人の妨害でまた悲しがらせられたり、泥棒されたりしないよう、牛舎カードで確保しておく。
山札がなくなるのは早い。高得点を狙って牛をたくさん取っても、喜ばせる前にゲームが終わると大失点になってしまう。終了のタイミングを計りながら、牛カードをどこまで増やせるかがポイントだ。
嬉しい牛は頭数だけ得点、悲しい牛は頭数だけ失点で合計の多い人が勝ち。私と神尾さんが高得点の牛を取り合いしているうちに、赤い牛のハーレムを築いたtomokさんが勝利。オランダのゲームには展開が地味という印象があるが、スピーディで、アクションの効果も分かりやすく、増やすかそのままいくかでちょっとしたジレンマも味わえた。
Koe zoekt Boer
H.ヴァン・トル作/ザゲームマスター(2008年)
2〜5人用/8歳以上/15〜20分
牛と農夫公式ページ