ひつじのショーン:ヒツジ集まれ(Shaun das Schaf)
ヒツジを愛でるヒマはない
日本でも放映されたクレイアニメ『ひつじのショーン』。日本にも『ひつじのショーン バランスゲーム』や『ひつじのショーン ボーリングゲーム』などアクションゲームあるが、ドイツで製品化されたゲームはもう少し手が込んでいる。これなんか何気にドーラの作品ですよ?
カードゲームである『ヒツジ集まれ』は直感勝負のパターン認識ゲーム。カードを2枚めくって、たくさん羊がいるところで、白い羊が多いと思うなら「攻撃カード」、黒い羊が多いと思うなら「撤退カード」、同数だと思うなら「様子見カード」を出す。正解者の中で一番早く出した人がポイント。同時ならさらに1枚加えて勝負する。
大人同士でやると、ゼロコンマ数秒の勝負。ちょっとでも気後れしたらもう勝てない。それは分かっていても迷いが生じてしまって最下位。子供だったらもう少し和気藹々と遊べるかな。
Shaun das Schaf – Komme, was Wolle
A.シェーファー/コスモス(2009年)
2〜4人用/6歳以上/5分
『ドイツゲームでしょう!』補足版
拙著『ドイツゲームでしょう!』の2009年度の受賞作品を紹介した補足版が、グランペールのホームページにて、PDFデータで公開されました。ダウンロードしてお読み頂ければ幸いです。なお、印刷したものを今年のテーブルゲームフェスティバルで配布し、約350枚ほど用意した分は全てなくなっております。
『ドイツゲームでしょう!』は、ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)、ドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)、ドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)、アラカルトカードゲーム賞(à la carte Kartenspielpreis)という、ドイツを代表する4つのゲーム賞の受賞作を全て網羅して紹介している本です。今年は『ドミニオン』が3つの賞を総なめにしてしまったため、ドイツ年間キッズゲーム賞の『魔法のラビリンス』と2タイトルのみの紹介に留まりました。『ドミニオン』はシリーズ3タイトルが全て日本語版で発売され、今年はドミニオンイヤーだった(発売は2008年ですが)ように感じます。
今年のエッセンで発売された新作は、ワーカープレイスメントを用いた作品ばかりで面白いものが多かったとはいえ同工異曲の感が否めませんでした。来年はどんなゲームが人気を集めるのでしょうか。来年もまた『ドイツゲームでしょう!』のレビューを書いて紹介していきたいとと思います。
・グランペール:『ドイツゲームでしょう!』補足版(PDF)