Posted in た行 

トリックマスター(Stich-Meister)

トリテの達人

毎回みんなが出したルールでトリックテイキングを競うカードゲーム。奇才フリーゼがデザインしたゲームで、期待に違わぬ楽しさが詰まっていた。

15枚×4スートのプレイカードと一緒に入っているのは、同じ枚数(60枚)のルールカード。基本ルールに関するもの、切り札に関するもの、得点方法に関するものの3種類に大別されるが、同じルールは1つとしてない。プレイカードがとられた後で、手札を見てこのラウンドのルールカード(3択)を各自1枚ずつ出す。全員が出したルールは全て有効。

どんなルールがあるかというと……「2番目に強いカードが勝つ」「最後の3枚はプレイしない」「はじめに3枚をとなりの人に渡す」「プラス点はマイナス点、マイナス点はプラス点に変更」など。これらが重なるわけだから、単に取ったらいい悪いでなく、同じトリック中に取るべきものと取ってはいけないものが入り、難しい戦局を迫られることになる。

3人の場合は、全員が1枚ずつ出すほかにランダムにルールカードを1枚加える。これが空気をよく読んでいて、針の穴に意図を通すような厳しい戦いになった。「得点が最下位の人は2倍」と「黄色いスートは1枚−1点」とで、神尾さんのマイナス点が2倍になってしまったのがウケた。

ルールを変えるトリックテイクはどれも面白いものだが、変わり方が激しくてもう笑うしかない。これを乗り切れればまさにマスターだ。

Stich-Meister
F.フリーゼ/アミーゴ(2010年)
3〜5人用/10歳以上/45分
メビウスゲームズより近日発売予定

Posted in レポート

庄内ゲーム会

山形県庄内地方で活動しているボードゲームサークル「ブラット」に参加。ホームページとミクシィでのみ告知しているにも関わらず、このところ参加者が増えているそうで、今回も8人2卓となった。同じ時間帯に『マジック:ザ・ギャザリング』のサークルも活動しており、ほかにもTRPGからボードゲームに移った人たちが遊んでいるとのこと。庄内地方の文化レベル(?)の高さを思い知った。
今回遊んだゲームは次の通り。詳細は後日レポート予定。
・『ダコタ』(Dakota)
日本語版が発売されたばかり、エッセン国際ゲーム祭の新作。アメリカ西部を舞台に、先住民と開拓者の2陣営に分かれて協力しつつ競争する。結局は個人戦だが、同じ陣営で争ってしまうと相手陣営に有利になるところが面白い。基本システムはエリアマジョリティで、イタリアのゲームのイメージと違ってコマ1個の差が勝敗を左右するシビアなゲームだった。トーテムポールをコンプリートして、なおかつバッファローで儲けた私が1位。
・『アレックス・コー』(Alex & Co.)
デザイナーとゲームのセットを集める記憶ゲーム。基本は神経衰弱で、あとはスペシャルカードを使ってほかの人のカードを奪う。ボードゲームに詳しくない人はたじたじという、シビアなマニアゲームだった。枚数が多いランドルフやトイバーのセットを集めた私の勝利。
・『プー』(Prrrt…)
手軽なバーストゲームとして人気を集めた『モウ』の続編。手札の悪臭カードの合計が一番多い人を会話や表情から推理して当てるブラフゲーム。しらばっくれているとばれたときのダメージが蓄積するのでなかなかスリルがある。全員に当てられて大ダメージを食らったnagaさんの負け。
・『ネッシーを追え』(Loch Ness)
3人が出したカードの内容を推理して、ネッシーの行き先にカメラを配置し、バッチリ激写して写真や得点を集めるゲーム。7つの特殊能力から、毎ラウンドどれを選ぶ。ハンス社にしてはややファミリー向けだったので、難易度を上げる2つのバリアントを始めから採用。運の要素が抑えられ、駆け引きの濃いゲームとなった。特殊能力の追加カメラで裏をかき、城の後ろカメラで大量得点した私の1位。