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擬人化総選挙(Personified Election)

モノにも性格がある
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震災後、我が家の自宅ゲーム会はパーティ・コミュニケーションゲームが多く遊ばれている。このジャンルはアメリカが先進国で、『テレストレーション』をはじめとして数えきれない作品が発売されている。また『ディクシット』あたりから、フランスも注目されてきている。
そんな世界のトレンドを受けてか、今年のゲームマーケットの同人ブースでも、多人数で遊べるパーティゲームがいくつか発表されていた。その中で、『ひも電』などのオリジナルアイデアで世界を驚かせたOKAZUこと林尚志氏が発表した2タイトルのひとつがこの『擬人化総選挙』。「この中で一番いばっているのは?」「この中で一番歌手に向いているのは?」などの選挙に、「七夕」や「ブランデー」や「相撲」など、人間ではないものが立候補する。
問題カードを出して、8枚の立候補を並べたら、みんなで投票する。単独で最多数派だった人が得点。単独最多がなければ、得点はキャリーオーバーされる。はじめに7点以上取った人が勝ち。
もの言わぬ事物に、一体どれがいばっているかなんて分かるはずもないから最初は途方にくれる。しかし、投票を繰り返していくうちに、その事物のどこかをクローズアップすればよいというコツがつかめてくる。問題は、どこをクローズアップするかである。ほかのプレイヤーの感性をつかんで投票しよう。
開票後の「そこかー!」「え、どうして?」みたいな会話が楽しいので、投票と投票の間には会話する時間を設けるのがよいだろう。ルールに書かれていない、ゲーム進行の合間が、コミュニケーションゲームの醍醐味である。
擬人化総選挙
林尚志/OKAZU brand
3〜8人用/6歳以上/15分
OKAZU brand:擬人化総選挙
ゲームストアバネスト:擬人化総選挙

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ドイツ年間キッズゲーム大賞2011は『もぐりイモムシ』

kisds.jpgドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)審査員は本日10時30分(日本時間17時30分)から、ハンブルクで今年の授賞式を行った。5月に発表されていたノミネート3タイトルから、今年で11回目となるキッズゲーム大賞には『もぐりイモムシ(Da ist der Wurm drin)』が選ばれた。
ドイツ年間キッズゲーム大賞は、ドイツ年間ゲーム大賞の特別賞が2001年から格上げされた
もので、昨年から独立し、審査員が専門になり、発表も別日程で行われるようになった。キッズゲームの大幅な売上増が背景にある。
『もぐりイモムシ』は4歳から遊べるレースゲーム。ダイスを振って出た色のタイルを、穴の中に入れてイモムシの頭を押し出していく。入れたタイルは隠れており、途中でどのイモムシが顔を出すか予想するところでは、ちょっとした記憶力も試される。審査員は「簡単なルールと、これまでにない素晴らしい造形のボードで、特に小さい子供向けの作品」と評している。
過去の受賞作品で4歳から遊べる作品は、『おしゃれパーティ(2002)』、『ねことねずみの大レース(2003)』、『オバケだぞ〜(2004)』がある。ツォッホ社が同賞を受賞するのは初(特別賞時代を含めれば『にわとりのしっぽ(1998)』以来13年ぶり2回目)。作者のC.クライナートは初作品での受賞となった。
Spiel des Jahres e.V.:”Da ist der Wurm drin” ist das Kinderspiel des Jahres 2011
TGW:もぐりイモムシ