セイ・エニシング(Say Anything)
一発ネタも裏をかいて
お題カードの質問に皆で答えて、親がどの答えを選びそうか予想するコミュニケーションゲーム。写真は「宝くじで100万ドル当たったら?」への回答。見事にかぶってしまっている。親が「ドライマギア買収」を選ぶとは、誰が予想しただろうか?
あくまでも選ぶのは親なので、親の性格を読んで気に入ってくれそうな回答を考えなければならない。全員の回答をオープンして、親が秘密の円盤で回答を選んだら、全員の予想タイム。1人2枚のチップを出す。自信があれば自分の答えに2枚置いてもよい。
予め選んでおいた親の答えをオープンして得点計算。予想が当たればチップの枚数だけ得点、親も自分が予想した回答に置かれていたチップの枚数だけ得点(ただし3点まで)。したがって親も、得点するためには奇抜な回答を選べない。ほかの人が、自分がどれを選びそうかを考えるという、客観的な思考が求められる。
回答が親に選ばれた人も得点なので、出た瞬間、皆がこれで決まりだろうと思うくらいのインパクトのある回答を狙う。しかしその気合が空振りして、思いっきりすべってしまわないようにしたい。
Say Anything
D.クラプシェット、S.ピララマリ/ノーススターゲームズ(2008年)
3〜8人用/13歳以上/30分
国内未発売
ウィット&ウェイジャー(Wits & Wagers)
皆の答えに自信喪失
数字で答えるクイズに答えて、皆の答えに賭けるクイズ&ビッドゲーム。メンサセレクト、ゴールデンギーク賞、ゲームズマガジン賞のほか、フィンランド、ノルウェーの年間ゲーム大賞でファイナリストに選ばれた。現在の版は2009年で、クイズも最新のデータが用いられている。
「人間の骨の数はいくつ?」「アメリカ合衆国の人口は世界の何パーセント?」「世界一高いレゴタワーは何フィート?」「1回のオリンピックに1人で取った金メダルは最高何枚?」「マイクロソフト社が最初のOSを発売したのは何年?」といった、全て数字で答える問題が出る。各自、30秒以内に答えを書いて提出。
全員の答えを『クイズいいセン行きまSHOW!』のように、降順にボード上に並べる。ボードはそのままオッズ表にもなっていて、全員の答えの中間は2倍、そこから離れるにつれて3倍、4倍と増える。
これを見て、今度はチップを賭ける。2ヶ所に賭けることができ、前に獲得したチップを積み増すこともできる。自分の答え一点で賭けたいところだが、ほかの人の自信ありそうなのを見るとそちらになびいたりも。でも自信があるからといって当たっているとも限らない。
制限時間が終わったら、いよいよ正解の発表。内輪で、一番近い答えにチップが与えられ、またその答えに賭けていた人はオッズに従って払い戻しがある。規定ラウンドでチップを一番多く集めた人の勝ち。
よく正解する人でも、あり金をつぎ込んで負けてしまったりすることもあるため、賭け方次第で勝敗が分からないところがいい。そもそも、「アメリカ人が平均して食べるジャガイモは1人何ポンド?」なんていう問題は想像も及ばない。知識よりも勘の勝負だ。
答えが最後にきちんと分かるのでスッキリ。答えに対し、「そんなに多いの?」「テレビで見たことがあったんだけどなあ」「自信あるって言ったじゃないですか!」などなど、みんなでワイワイコメントしあうのも楽しい。
Wits & Wagers
D.クラブシェット/ノーススターゲームズ(2005年)
3〜21人/10歳以上/25分
国内未発売