クゥワークル(Qwirkle)
6枚目はオレだ!
色と形を合わせてタイルを配置して高得点を狙うゲーム。2006年にアメリカのマインドウェア社から発売され、2010年にシュミット社からヨーロッパ版が発売された。本日発表された2011年のドイツ年間ゲーム大賞で、大方の予想を覆して大賞に選ばれた。
タイルは木製でかなり厚く、手札を麻雀牌のようにして立てておける。手番には6枚の手札からタイルを中央に配置して得点する。
タイルの置き方は「同じ色で全部違うマーク」か「同じマークで全部違う色」のいずれか。縦横に隣接する場合は、どちらの列も合うように置かなければならない。得点は、置いた列のタイル枚数。ただし色もマークも6種類あって、全部揃えられた人は「クワークル」12点が入る。縦横に揃えて、両方の得点が入るのも大きい。
同じ列ならば何枚でも出すことが可能。5枚で止めると、次の人のクワークルをアシストしてしまう恐れがあるので、うまく揃わないときはタイル交換をして1手番待つのも大事である。袋から補充するタイルがなくなったら、手札だけで続け、誰かがなくなった時点で終了。合計得点の多い人が勝ち。
序盤は鴉さんが積極的なタイル交換でクワークルを決めたが、クワークルできないときにも縦横にクレバーな配置をしたぽちょむきんすたーさんが1位。『インジーニアス』のように、自分の置き方が相手に利する得点方法ながら、どの列も6枚でいっぱいになるため、枚数が増えるにつれて興奮が高まるのが面白い(今回も「ツモった!」とか「ロン!」とか言って盛り上がった)。後半は、タイルがテーブルいっぱいに広がって目が疲れるが、皆が諦めたエリアで高得点できると嬉しい。
Qwirkle
S.M.ロス/マインドウェア(2006年)―シュミット(2010年)
2〜4人用/6歳以上/45分
プレイスペース広島:クゥワークル
トリッキートレック(Tricky Trek)
カワイイけど弱肉強食
ライオンたちが、動物を食べてエネルギーにして進むレースゲーム。オランダのクワリ社が、エッセンで限定販売したもので、陶器製のかわいい動物コマは、翌年の『トリッキーサファリ』にも引き継がれている。
ちょうちょは1マス、ネズミは2マス、ウサギは3マス、イノシシは4マス、シカは5マス進める。ちょうちょからイノシシまで1個ずつもってスタート。毎回、手持ちの動物を握って、ポイント数の多い順に自分のライオンを進める。
動物たちは一列に並んでおり、握った数だけ前に進み、止まったところの動物を食べる(手持ちに入れる)。握った動物は輪廻して(?)、列の最前列へ。これを繰り返して、先頭のコマを食べるか超えたら勝利。
動物は一度に2匹握ることもできる。でも食べれるのは毎回1匹なので、手持ちは減ることになる。1匹だけになったら、コマを消費せず後ろに戻って食べることもできるが、遅れるので、むやみに減らさないようにしたい。
ポイントの高いシカ・イノシシをいかにたくさん食べられるかが勝敗を分ける。そこに止まれるように握っても、ほかの人に先を越されてちょうちょを食べることになったり。美味しくない…。相手の手持ちをもとに、どれくらい握りそうか考える必要がある。
終盤まで一進一退のレースが続いたが、最後にシカ2匹で一気に駆け抜け勝利。コマのかわいさと裏腹に、弱肉強食というテーマと、シビアなゲーム展開が印象的だった。
Tricky Trek
コルネ・ファン・モーセル/クワリ(2009年)
2〜5人用/8歳以上/15分
絶版・入手難