メビウスゲームズ、『ミッドナイトパーティ』日本語版を発売
メビウスゲームズは19日、『ミッドナイトパーティ(Mitternachtsparty)』日本語版を発売した。W.クラマー作、2〜8人用、8歳以上、20〜30分、3200円。小さい子供でも遊べ、人数の幅も広く、時間も長くないので遊ぶ機会が多いゲームが、安定して入手できるようになる。
お城のパーティに招待されたお客を、オバケに捕まらないように部屋に逃がすパニックゲーム。サイコロを振って、出た目だけ自分のコマを進めるが、オバケの目が出るとオバケが3歩進む。オバケは地下室の奥から出てきて、捕まったお客は地下室に閉じ込められてしまう。その前に、周りにある部屋に逃げ込みたいところだが、各部屋定員は1人だけ。無事に逃げこむことはできるだろうか。
オバケが進む確率は3分の1だが、確率通りにいかないところがポイントで、まったく動かなかったり、いきなり連続で動いたりと、まるで意志をもっているかのよう。また、オバケのコマの中にお客をすっぽりかぶせる仕掛けも楽しい。
初版は1989年にラベンスバーガー社から発売され、ドイツ年間ゲーム大賞の候補作品に選ばれた。その後2003年にアミーゴ社が再版したが、すでに絶版になっている。このたびの日本語版は、絶版の連絡に対してメビウスゲームズが掛け合って実現した。コンポーネントに日本語化する箇所はないが、箱とルールが日本語になって手に取りやすく、遊びやすくなっている。
NPOゆうもあが初心者・キッズ向けに薦めるゆうゲームズに選ばれたこともあるファミリーゲームの定番。探していた方に朗報だ。
・メビウスゲームズ:ミッドナイトパーティ
『ジャングルスピード』日本語版、6月中旬発売
ホビージャパンは6月中旬、フランスのリアクションゲーム『ジャングルスピード』日本語版を発売する。2〜10人用、7歳以上、15分、2730円。
フランスではすでに100万セットを売り上げ、日本でもすごろくやでおすすめ1位(英語版。『アメージングテーブルゲーム』より)、先日の日経新聞のランキングにも入った(10位)作品がついに日本語版になる。
配られた自分の山札を順番にめくっていき、ほかの人と同じ形の図形が現れたら、その人同士で、テーブル中央のトーテムを相手よりも早くつかむ。遅かった方は捨て札の山すべてを自分の山札に加えなければならない。こうして先に自分の山札と捨て札のすべてがなくなれば勝つ。
図形が曲者で、類似の図形がたくさんあり、お手つきをしてしまうと全員の捨て札を引き取らなければならないというペナルティがある。この極度の緊張感が、かえって爆笑を誘うパーティゲームである。
非常にシンプルなルールと、広い人数対応、短いゲーム時間で、ファミリーやボードゲームになじみのない友達とも楽しめる。
従来の英語版と比べ、ベルギーで製造される日本語版は、パッケージとルールブックが日本語化されただけでなく、トーテムが木製になり、またカード裏面のイラストが変更されて、発売予定の新拡張セットに対応できるようにしてある。