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クォーリアーズ!(Quarriors!)

出てこい俺のモンスター
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モンスターや魔法のダイスを手に入れて強さを競うアメリカのダイス構築ゲーム。オリジナルの英語版と同時発売になったのは日本語版だけである。ダイスを模した立方体の缶に、50種類130個のカラフルなダイスがジャラジャラと入っている。タイトルはダイスを切り出してくる石切場(Quarry)と、そのダイスから生まれるモンスターの戦士(Warriors)の合成語。
最初は全員、同じ構成の基本ダイスでスタートする。手番になったら袋から6個引いて振り、出た目の魔法ポイントでモンスターを召喚したり、新しいダイスを入手したりする。使ったダイスや新たに入手したダイスは、袋が空になったときに袋に入れられ、6個引いたときに登場する。『ドミニオン』に始まるデッキ構築ゲームを、カードからダイスにしたわけだ。
モンスターもダイスである。召喚するには、袋から引く6個の中に入っており、振ったときに2分の1の確率でモンスターの目を出し、かつ必要な魔法ポイントもほかのダイスで出さなければならない。高価なモンスターダイスを手に入れても、ゲーム終了時まで全く召喚できないことも。しかし、得点はこのモンスターからしか生まれない。
モンスターを召喚したとき、そのモンスターの攻撃力で、ほかのプレイヤーが召喚中の防御力の低いモンスターは倒される。こうして1周の間、攻撃をしのいだモンスターに得点が与えられる仕組みだ。さらに、ほかのモンスターに倒されても袋を経由しないで復活できたり、6個のダイスを増やしたり、仲間のモンスターの攻撃力や防御力を上げたりする特殊能力が、それぞれのモンスターにある。さらに、モンスター以外にも、ダイスを増やしたり攻撃力を上げたりする魔法ダイスがあり、効果的なコンボ(ダイスの目が出ればだが)が勝敗を分ける。
1ゲーム目はぽちょむきんすたーさんのモンスターが全く召喚できなかったため続けてもう1ゲーム。今度はこのモンスターを倒されなければ勝つというチャンスが全員に回ってくる白熱した展開で盛り上がった。どんな強いモンスターもダイス目次第なので、コンボの構築というよりは、ダイスを引いて振る気合と、モンスターの目が出まくったときの高揚感を楽しむ、まさにダイスゲームである。もちろん、ダイスを買って増やしていくショッピングの楽しみは、いいアクセントとなっている。
Quarriors!
M.エリオット、E.M.ラング/ウィズキッズ−アークライト(2011年)
2〜4人/14歳以上/30分
Amazon.co.jp:クォーリアーズ! 完全日本語版

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カルカソンヌ日本選手権、代表決まる

カルカソンヌ日本選手権が本日、すみだ産業会館サンライズホール(東京・錦糸町)にて行われた。優勝した小向真之介氏には、10月にドイツで行われる第6回世界大会への参加権と、副賞としてドイツまでの往復航空券と期間中の宿泊券が贈られる。
2001年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したタイル配置ゲーム『カルカソンヌ』の世界大会は2006年から毎年開催されているが、日本選手権が行われるのは初めて。日本語版を販売する水道橋のボードゲーム専門店メビウスゲームズが主催した。
申し込み順で66名定員のうち53名が参加。5回の予選で上位4名が決勝に進出し、予選1位対4位、2位対3位で準決勝を行い、それぞれ勝者が決勝に進むというルール。優勝は小向真之介氏、2位以下は伊賀上一希氏、村田かなえ氏、小沢徹也氏という結果になった。
今年の世界大会は10月23日、エッセン国際ゲーム祭の期間中に行われ、24カ国が参加する。今年は初めて、大会のモニター中継(パブリックビューイング)も行われる予定だ。来月行われるドミニオン日本選手権のチャンピオンと共に、日本代表の活躍に期待したい。
カルカソンヌ日本選手権:結果速報
Spielezentrum Herne:6th Carcassonne World Championships 2011
spielbox-online:Public Viewing bei Carcassonne- und Dominion-Meisterschaften