ブロッカーズ(Blockers!)
もう置くところない!
自分の色のタイルの「島」ができるだけ少なくなるよう、つなげて配置するゲーム。もとは2007年にアメリカのゲームショップ「ファナゲン」が発売した『アップタウン』で、今年になってドイツ語・英語・中国語版が相次いで発売され、ドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに入った。新版ではタイルがずれないようにボードがエンボス加工されている。
順番に各自、自分の色タイルを1枚置く。タイルは数字・アルファベット・模様がついており、対応する行・列・エリアに置かなければならない。ただし1枚だけ「ブロッカーズ」と書かれたタイルがあり、どこに置いてもよい。
ボードは思いのほか狭く、中盤から置くところがどんどんなくなっていく。そこで、空いているマスだけでなく、ほかの人のタイルを除去して置いてもよい。その場合は、相手の「島」(タイルのひと続き)を分断してはいけないというルールがある。除去したタイルはゲームの最後に失点になるが、それによって自分の「島」をつなぐ足がかりになるならば失点を減らせるだろう。
山札がなくなったら1枚ずつ置いて終了。「島」の数と、除去したほかの人のタイルの数の合計が一番少ない人の勝ち。
序盤はある程度固めておけるが、手札はすぐばらばらに。しかもボードはどんどん埋まっていき、除去せざるを得ない状況になる。相当な洗面器ゲーム※で悶絶しまくった。私は少し離して置いた島を後でつなげる作戦だったが、中央の攻防が激しくてつながらずじまい。ぽちょむきんすたーさん(赤)が1つのマークのエリアを囲い込み、有利に進めて1位。同じアブストラクトゲームの『クゥワークル』と続けて遊んだが、こちらのほうが時間が短くてエキサイティングだと評判だった。
※水を入れた洗面器に顔をつけて最初に顔を上げた人が負けというゲームのようなマゾヒスティックな我慢比べのこと。
Blockers!
K.ヒース/アミーゴ(2011年)
2〜5人用/8歳以上/30分
国内未発売
『7つの島』再版、予約開始
先月のゲームマーケットで最も長い行列ができ、わずか30分で売り切れた『7つの島』(ワンドロー)の再版が決まり、4日から予約受付が始まっている。木皿儀隼一作、2〜4人用、12歳以上、30〜50分、4200円、140部限定。
7つの島を巡り、それぞれ異なる効果を利用して、自分が率いる海賊団を成長させていくカードゲーム。デッキ構築型ワーカープレイスメントという、世界の最先端をいくシステムで注目されている。
発売は7月末で、印刷は萬印堂が行う。同社の通販では『未確認生物テレビ』『アークキング』『スタンプス』などゲームマーケットで発売されたばかりの最新作もあるので、チェックしよう。
・ボードゲーム・カードゲームの販売所:7つの島 【萬印堂仕様】
・ワンドロー:7つの島