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『クォーリアーズ!』日本語版、7月30日発売

アークライトは7月30日、ダイスでデッキ構築するアメリカのダイスゲーム『クォーリアーズ!(Quarriors)』を発売する。2〜4人用、14歳以上、30分、4830円。
『サンダーストーン』の作者M.エリオットと、『ケイオス・イン・ジ・オールドワールド』のE.M.ラングがウィズキッズから発表したばかりの新作が早速日本語版となった。手持ちのダイス6個を振って、新たなダイスを購入し自分の「デッキ」を作っていく。手番には布袋に入った「デッキ」からダイスを引いて使い、布袋がなくなったら全部補充するというまさにデッキ構築システム。
ダイスは50種類あり、その中から1ゲームで使うのは10種類。新たな獲物ダイスを購入できる「マナ」のほか、モンスターを召喚したり、ドロー追加や振り直しができる魔法もあるなど、ダイスの効果は千差万別。最終的には、召喚したモンスターから生まれる勝利点を競う。
130個のダイスが入って、デッキ構築の楽しみと、ダイスロールの興奮が同時に味わえる新機軸の作品だ。レビューは『GameLink』8号に掲載されているのでチェックしておこう。
Boardgamegeek:Quarriors!

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未確認生物テレビ(Cryptids TV)

絵を見て笑うのを見て笑う
でっち上げた生物のイラストを見て、即興でテレビリポートする国産のコミュニケーションゲーム。今年のゲームマーケットの新作だが、先行してシンガポールのゲームフェアでも展示された。カードは日英の両方表記で、エッセンの出展もばっちりである。
まずはじめに未確認生物カードを引き、「テレパシー生物」「猛毒生物」などの今回の生物が決められる。このテーマで、各自、生物をでっち上げスケッチ。絵の上手下手よりもインパクト重視。
そして、番組テーマカードを引き、「シベリア凍土地帯から千年前の生きた状態で」「驚きの実態!奇妙な増え方をする…」などのテーマが与えられる。先ほど描いておいた絵を皆に見せながら、テーマに沿って1人ずつ実況中継するわけだが、その前に全員の絵をシャッフルして配りなおすのがこのゲームのポイント。
絵を見るととんでもない生物が描かれているわけで、吹き出してしまったり、絶句したりと、まるで本当に生物を見たかのような臨場感があふれる。
「ハイ、こちら〇〇から実況中継です。巨大な生物が眠っています! この耳のような部分は、専門家によりますと電波を発信する装置になっているそうです。おおっと、起き出しました!」……実況中継ではテンションの高さと、絵をテーマにこじつけるプレゼン力が問われる。
全員がリポートした後にベスト作品を一斉に指さして決め、これを2〜3ラウンド繰り返して、ベスト作品中からベストを決める。そのリポーターが1位、絵を書いた人が2位、2番目のリポーターが3位、絵を書いた人が4位。
いきなり実況中継といわれても戸惑うが、次第に自分なりのスタイル(勢いで押し切る、無理やりこじつけるなどなど)が確立されれば何とか乗り切れるようになる。どう実況したらいいか困っているのを見ているのも楽しい。
ホームページでは、傑作作品のイラスト写真とリポートの要約を募集している。8月末〆切。応募してみてはいかが。
Cryptids TV
藤原快/ピグフォン(2011年)
3〜8人用/10歳以上/20〜40分
ピグフォン:未確認生物テレビ