ドリームチーム(Dream Team)
負傷者続出!
ファンタジー世界の住人たちが繰り広げるホッケーゲーム。山の民族、森の住人、アトランティス、アバロンなど6つの種族を率いる。特殊カードで負傷者が続出するのと、シュートの合否判定はサイコロだが、サイコロは振るのではなく置くところが斬新だ。
基本は2人ゲーム。4人の場合は2試合、6人の場合は3試合を同時進行する(奇数の場合は1人がお休み)。リーグ戦の勝ち点で1位を決める。
試合に出場するのは選手5人とキーパー1人。これを手札のプレイヤーカード9枚から選ぶ。それぞれ能力に違いがあり、中には特殊能力をもつ選手もいる。先攻、後攻の順にカードを選ぶ。
カードには攻撃力、防御力があり、相手を上回った分だけシュートチャンスになる。相手が3、自分が5だったらシュートチャンスは2。サイコロ2個でシュートする。
サイコロといっても、振るのではなくて隠してビッドするところがポイント。守る方もキーパーで定められた数だけサイコロをビッドする。キーパーがビッドした目ははじかれ、シュート不成功。ビッドしていなかった目を出せば、キーパーをすり抜けてゴールとなる。
例えばシュートチャンス2回で、サイコロの1と6をビッドしたとする。キーパーのサイコロは4つで、1,2,3,4とビッドしたならば、1ははじかれるが、6は見事ゴール! これで1点。先攻後攻を交替して(この時選手交代もできる)3回行い、試合結果が決まる。
このゲームがファンタジー世界であることを忘れてはいけない。プレイヤーカードのほかにもっているアクションカードで試合の行方が見えなくなる。相手の攻撃力や防御力を0にしてしまう「四つ葉のクローバー」、ゴールキーパーが1個もサイコロを出せなくなる(=無防備になる)「ファウル」、さらにそのファウルを無効にする「マジック」など。1試合中に4枚まで出せ、試合の行方を全く分からなくする。
4人で2試合。carlさんがファウルやマジックを駆使して着実に得点を上げ、得失点差で1位。部族のイラストには共通の特徴があり、向い合って対面すると本当に戦っている気分になる。ホッケーなのか殴り合いなのか、もう分からない。
Dream Team
H.ヴィット/アバクスシュピーレ(1997年)
2〜6人用/12歳以上/30分
絶版・入手難
『ディクシット:ジンクス』日本語版発売
ホビージャパンは本日、人気コミュニケーションゲーム『ディクシット』をコンパクトにした新作『ディクシット:ジンクス(Dixit Jinx)』日本語版を発売した。3〜6人用、8歳以上、15分、2100円。
フランス発のボードゲームながら、フランス年間ゲーム大賞のみならず、ドイツ年間ゲーム大賞まで受賞したボードゲーム『ディクシット』。その続編はパッケージとカードをコンパクトにして、持ち運びも便利にし、価格もぐんと抑えたお手軽バージョンだ。ルールもスピーディになっている。
プレイヤーの中の1人が語り部となり、場に並べられた9枚の抽象的なイラストが描かれたカードの中から指定された1枚について、その絵柄から連想される言葉(歌でも、演技でも可)を言う。ほかのプレイヤーは語り部のヒントをもとに、どのカードを表しているか当てる。当たったらポイント。外れたら、語り部のポイントになるが、全員が外れたら語り部の失点になってしまう。
ほどほどに分かりやすいヒントをうまく出せるか、またそのヒントをうまく読み取れるかという、『ディクシット』の楽しさをそのまま継承している。
カードのイラストは、『ディクシット』よりもアブストラクト味が増して、表現に工夫が必要となった。簡単なルールで、スタイリッシュなカードイラストと、その他のコマ類を使わない持ち運びに便利なシンプルなコンポーネントで老若男女で楽しく遊べる、リアルタイム・コミュニケーションパーティゲームだ。
ホビージャパン:ディクシット