トップシークレット(Top Secret)
重要文書を爆破!
ブラッツ社は、経済的困難に陥ったシュミット社を1997年に買い取り、社名をシュミット社に変更したため、それ以来、ブラッツ社としてはゲームを出版していない。しかし90年代はランドルフの『イースター島』(1994)、クニツィアの『メンバーズ・オンリー』(1996)などをリリースし、ドイツゲームの黄金時代を形成した。この作品も小箱のカードゲームながら、デザイナーにT.シェープス(『十二星座ゲーム』)を起用している。
スパイとなって、価値の高い秘密文書を金庫にしまうゲーム。ランドルフにも同じタイトルのスパイゲームがあり、こちらも『ハゲタカのえじき』ばりの同時公開(手札を1枚出して、一斉にめくる)であるため、混乱してしまうが、バーストの要素があってエキサイティングなゲームだ。
手札にあるのはいろいろな得点の秘密文書カードと、みんなの秘密文書を爆破するテロリストカード、だれかの秘密文書を盗むもぐら(二重スパイ)カード、そしてテロリストから秘密文書を守るスペシャルエージェントカードの4種類。全員が、手札から1枚を選んで一斉にめくる。
秘密文書カードは爆破も泥棒もされなかった場合、そのまま自分の金庫にしまえばもう安全である。ところがこのゲームのポイント、そのまま金庫の外に出しておいて、次のラウンドに同じ数字のカードを出し、再び爆破も泥棒もされなかった場合、得点が2倍になる。魅力的であると同時に、高得点のカードはみんなが狙ってくるのでリスクも伴う。
高得点カードを2倍にするには、みんなの裏をかかなければならない。序盤からいきなり狙うか、少し後にするか、それとも終盤にテロリストやもぐらが切れたところを狙うか。シンプルゆえに、大いに悩むところだ。
うまくほかの人のテロリストや泥棒を避けられただけでなく、高得点のカードを盗んで2倍にすることもできた私が1位。高得点を出すたびに盗まれたり爆破されたりしたcarlさんとの違いは何だったかといえば、勘が冴えていたというぐらいか。テロリストを出した人は「ドカン!」というルールがあり、高得点のカードを爆破できると気持ちいい。
Top Secret
T.シェープス/ブラッツシュピーレ(1995年)
2〜6人用/8歳以上/20分
絶版・入手難
カタンの開拓者たち日本選手権、参加受付中
『カタンの開拓者たち』シリーズ日本語版の版元であるジーピー社は、『カタンの開拓者たち』日本選手権の日程を発表し、参加を受け付けている。一般1000円、高校生以下500円、小学生以下無料。申込〆切は定員に達し次第。参加者にはもれなくオリジナルカタングッズが贈られる。
今年は福岡、大阪、札幌、東京の4会場で予選を行い、各大会の上位者2〜8名がファイナルの東京大会に進出する。ファイナルの優勝者には、世界選手権への出場資格(渡航費用は主催者負担)が与えられるという、世界につながる大会だ。
その入口となる福岡大会は8月4日(土)にサンマリン福岡会館にて、大阪・関西大会は8月11日(土)に高槻現代劇場にて、札幌大会は8月18日(土)にかでる2・7にて、東京・関東大会は8月25日(土)(会場は後日発表)となっている。ファイナルは9月1日(土)に東京にて(会場は後日発表)。
カタン世界選手権は現在、2年に1回、ドイツとアメリカで交互に開催されており、2008年はアメリカのジェンコンにて、2010年はドイツの古城にて行われた。今年は再びアメリカとなり、9月14日(金)〜16日(日)、メイフェア社の主催によりフィラデルフィア(ペンシルバニア州)のバレーフォージで行われることになっている。目指せ世界チャンプ!
申し込みは名前、連絡先、参加したい予選大会をメール、FAX、郵送でジーピー社に送る。大会ルールなどの詳細は下記を参照リンクのこと。
・ジーピー:カタンの開拓者たち’12日本選手権大会 情報&受付ページ