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オーストリアゲーム賞2019に『禁断の空』

ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(D.デ・カサン代表)は24日、今年のオーストリアゲーム賞「シュピール・デア・シュピーレ」(Spiel der Spiele)を発表し、『禁断の空(Forbidden Sky)』が大賞に選ばれた。このほか、キッズ・ファミリー・フレンド・フリークの4つの部門でヒットゲームが発表されている。

オーストリアゲーム賞は、選考委員が予め候補作を絞り込み、最終的にゲーム経験の少ない人に遊んでもらってその評価で決めている。コアな愛好者が選ぶことが多いゲーム賞の中で、広く遊びやすい作品を選んでおり、ドイツ語圏のショップではドイツ年間ゲーム大賞に次いで影響力の大きい賞とされる。
『禁断の空』は『パンデミック』のM.リーコックがデザインした協力脱出ゲームで、今年日本語版が発売された『禁断の島』、その続編『禁断の砂漠』に続く禁断シリーズ3作目として、ゲームライト社から発売された(ドイツ語版はシュミットシュピーレ)。材料を探索し、電気回路を修理して、ロケットを打ち上げて全員脱出することを目指す。日本語ルール付き輸入版をゲームストア・バネストが取扱中
このほか、キッズ、ファミリー、フレンド、エキスパートの4部門で「ヒットゲーム」が3~4タイトル挙げられ、去年に引き続き「特に注目に値するゲーム」として特別賞も発表されている。
【オーストリアゲーム賞2018】(太字は日本語版あり)
大賞「シュピール・デア・シュピーレ」
禁断の空(Forbidden Sky / M.リーコック / シュミットシュピーレ)
キッズ部門ヒット
カラーモンスター(Das Farbenmonster / フッフ)
ヘンペルのソファ(Hempels Sofa / ハバ)
ミスターカルーセル(Monsieur Carrousel / ロキ)
リスのお仕事(Purzelbaum / ツォッホ)
ファミリー部門ヒット
ハーケンシュラーゲン(Hakenschlagen / ゲルハルズ)
メモファント(Memofant / ピアトニク)
銀と金(Silver&Gold / ニュルンベルガー)
フレンド部門ヒット
ジンジャーブレッドハウス(Hexenhaus / ルックアウト)
メン・アット・ワーク(Men at Work / ペガサス)
スプリングメドウ(Spring Meadow / シュピールヴィーゼ)
フリーク部門ヒット
カルペディエム(Carpe Diem / アレア)
リフトオフ(Lift off / ハンス・イム・グリュック)
スピリットアイランド(Spirit Island / ペガサス)
特別賞
人質交渉人(Der Unterhändler / フロステッドゲームズ)
Österreichischer Spielepreis: Die ausgezeichneten Spiele 2019

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ひねったヒントで絵を当てる『ミューズ』日本語版6月24日発売

ケンビルは6月24日、『ミューズ(Muse)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・J.ソレンソン、イラスト・、2~12人用、10歳以上、30分、2400円(税別)。
クイック・シンプル・ファンゲームズから2017年に発売された作品。その名の通り、わずか2ページのルールで遊べるシンプルなチーム戦パーティーゲームだ。タイトルは芸術の女神のこと。プレイヤーは順番にミューズとなってヒントを出し、指定された絵をチームメイトに当ててもらう。
2~3チームになってスタート。ミューズ役のプレイヤーは、6枚のイラストカードから指定された1枚を、2枚のインスピレーションカードから指定された1枚でヒントを出す。インスピレーションカードは「TV番組を1個」「ボードゲームのタイトルを1個」「効果音で」など。
チーム内のほかのプレイヤーは、ヒントをもとに6枚の中から1枚を選ぶ。正解だったらそのカードを獲得し、先に5枚集めたチームが勝つ。
『ディクシット』系のコミュニケーションゲームだが、インスピレーションカードの縛りによってよりチャレンジングで笑いが巻き起こる作品となっている。あなたの想いは果たして、チームメイトに届くか?
ケンビル:ミューズ日本語版