書籍『西洋アンティーク・ボードゲーム』1月21日発売
日経ナショナルジオグラフィック社は1月21日、書籍『西洋アンティーク・ボードゲーム』を発売する。著・エイドリアン・セビル、翻訳・鍋倉僚介、208ページ、2700円(税別)。
ボードゲーム史研究家の著者が集めた89種類の「西洋版すごろく」を紹介する図録”Vintage Board Games: A Journey Through Games of the Nineteenth Century“を翻訳。中世に遡る起源をもつ『がちょうのゲーム』に、観光旅行・レジャー・学習・道徳・広告・プロパガンダ・風刺といったさまざまなテーマで作られた西洋版すごろくを通して、19世紀ヨーロッパの世相・流行・社会問題が見えてくる。
章立ては「がちょうのゲーム」「ふくろうのゲームとギャンブルゲーム」「教育的ゲーム」「道徳と宗教」「世界を旅する」「戦闘・包囲戦・一騎討」「スポーツとレジャー」「風刺と抗議」「広告と宣伝」「米国へ渡ったボードゲーム」。100年以上前のボードゲームのグラフィックはどのようなものであったか、解説入りで楽しむことができる。
精巧な彫刻と手彩色が施されたゲームの中には希少なゲームも含まれていて資料性も高い。ゲームがどのようにして世界を映し取ったのかを解き明かすことで、現代にも通じるボードゲームと社会の関わりが見えてくるだろう。
本日発売です!
『西洋アンティーク・ボードゲーム』https://t.co/TCtNbso29389作品もの古典ゲームを美しい図版と共に収録。
【収録ボードゲーム紹介③】『デ・ロイテルのゲーム』名提督デ・ロイテルを題材にしたゲーム。プレイヤーが歌を歌うマス、物真似をするマス等もあり独特の愉快なルール。 pic.twitter.com/X6XM2BmV71
— ドロッセルマイヤーズ (@Drosselmeyers_) January 21, 2021
デッキ+エンジンビルド『アクアティカ』『同拡張:氷海』日本語版、1月25日発売
数寄ゲームズは1月25日、『アクアティカ(Aquatica)』『同拡張:氷海(Cold Waters)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・I.トゥゾフスキ、イラスト・I.クズミナ&A.モデストフ&O.プロシン&A.バレニェフ&M.ザキロフ、1~4人用(拡張を入れて5人まで)、12歳以上、30~60分、それぞれ5400円と3200円(税別)。
オリジナルはコスモドロームゲームズ(ロシア)から2019年、2020年に発売された。海底の王国の王様となって繁栄を競うエンジンビルドゲーム。
各自の6枚の初期手札と、リソースやフリーアクションになるマンタ(エイ)コマを持ってゲームを始める。手番には手札から「シーフォーク」カードを1枚プレイしてその効果を実行する。使った手札は捨札となるが、捨札を全て手札に回収できるキャラクターによって「アクションの回復」メカニクスが取られている。
カードの効果により、未知の土地カードを武力による支配したり、コインによって購入したりして、リソースやフリーアクションを獲得。所有する土地カードはプレイヤーボードに差し込まれ、「上昇」させることによって見えるアイコンが増えて新しいリソースなどが得られるというかたちでエンジンビルドを実現している。
初期手札の中に固有の能力をもつ「海の王」があり、プレイヤーによって異なるため戦略もそれぞれ変わる。さらに土地カードから得られるリソースで「シーフォーク」を雇い、自分の戦略に合わせてデッキを構築していく。デッキが増えればアクションの幅が広がるとともに、アクションの回復まで余裕が生まれるだろう。
こうしてゲーム開始時に提示される4つの目標を誰かが達成するか、山札がなくなったらゲーム終了。所有する土地カードや目標の達成による繁栄ポイントを合計して勝者を決める。デッキとプレイヤーボードをうまく構築して、海底の覇者になるのは誰か?
拡張セット「氷海」を加えることで5人まで遊べ、また新しいメカニクス「部族」を加えてプレイすることができる。
数寄ゲームズ:アクアティカ日本語版
数寄ゲームズ:アクアティカ:氷海日本語版
(写真は英語版)