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恐怖の押し付け合い『フィアーレス』日本語版、11月28日発売

サニーバードは11月28日、『フィアーレス(Fearless/Furchtlos)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:F.フリーゼ、イラスト:M.ラッヘ、3~5人用、10歳以上、30~45分、2420円(税込)。ゲームマーケット2025秋にて先行販売される。

2Fシュピーレ(ドイツ)から今秋発売されたばかりのトリックテイキングゲーム。暗い森を迷わないように歩き、恐怖ポイントをできるだけ集めないようにする。

マストフォローで切り札なしだが、各スートが+6から-6まであるところが特徴(0はワイルドカラー)。リードカラーで一番大きい数字を出した人が全員が出したカードを取り、その合計だけ自分のマーカーをプラスマイナスの方向に移動させる。手札がなくなったとき、スタート地点から離れた分が恐怖ポイント。人数分ラウンドを行って、恐怖ポイントの最も少ないプレイヤーが勝つ。

お互い他プレイヤーの恐怖ポイントを増やそうと、プラスが出ればプラスを付け足し、マイナスが出ればマイナスを付け足していくため、ときに大きな恐怖ポイントを受け取ることになる。一方、最後まで1トリックも取らないと、怖い廃墟に取り残されたことになって15恐怖ポイントが付いてしまう。タイミングよく恐怖ポイントの少ないトリックを取り、巧みなカードプレイで0に戻すことはできるだろうか。

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ダンジョンデザイナー(Dungeon Designer)

ダンジョンはうまく作れない

『カートグラファー』の世界観でダンジョンを作るドラフト&カード配置ゲーム。最後にできあがった美しさを称え合いたいところだが、そんなにうまくいくはずがない。

最初に地図が配られ、入口と出口の位置、地形(石か洞窟)、配置すべきモンスターが指示される。この他にゲームごとに異なる共通目標と、ラウンドごとに獲得する個人目標があり、4×4枚のダンジョンで得点の最大化を目指す。

まずは入口に近い最上段から。各自に配られた手札から1枚を選んで配置し、残りを隣に渡す同時ピックアップドラフト。モンスターはここにいたほうがよい、トラップはこの種類がほしい、地形はこうなっていたほうがよい、道はつながっていた方がよい、収入は多いほうがよい⋯⋯全部満たすのはどだい無理なので、妥協しながら配置していく。

4枚配置したら、宝箱とコインアイコンから収入を得て、そのお金でモンスターやアイコンを買い足したり、行き止まりに抜け道を作ったりする。買い物はお金の多い順で、先にパスした人から個人目標カードが選べる。序盤は個人目標カードに沿ってダンジョン作りができるが、後半の個人目標はすでにできあがったものに合致するかどうかだ。

これを4ラウンド行うとダンジョンが完成。最後に地図や目標の達成具合、道のつながりに応じて得点計算し、勝敗を決める。道は入口から何マス行けるかと、出口から何マス行けるかの合計なので、入口と出口がつながっていれば2倍の点数が入るが、行き止まりカードが多いため、つなげるのは用意ではない。場合によっては入口からすぐ行き止まりのことも。「何だこのダンジョン(笑)」

同時ピックアップドラフトによってプレイ時間が短く、道がつながるかどうかのスリルや、特定のモンスター数など他プレイヤーとの競争でインタラクションもあり、次はもっとうまくできるのではないかと思わせられるため、何度も遊んでいる(5人まで遊べるのもよい)。

Dungeon Designer(Stonespine Architects)
ゲームデザイン:J.アダン/イラスト:J.アダン&D.マンモリティ&L.リベイロ&D.サー
サンダーワークゲームズ+ペガズスシュピーレ(2024年)
1~5人用/10歳以上/45~60分
ゲームストア・バネスト:ダンジョンデザイナー