オランダゲーム賞2025に『ボムバスターズ』『ボタニクス』『SETI』
オランダゲーム賞(Nederlandse Spellenprijs)の選考委員会は11日、今年の大賞作品を発表した。ノミネート作品3部門各3タイトルから、ファミリー部門は『ボムバスターズ』、経験者部門は『ボタニクス』、エキスパート部門は『SETI:地球外知的生命体探査』が選ばれた。
ボードゲームショップ店長、ボードゲームジャーナリスト、ボードゲーム関連団体のメンバーなど11名によって選ばれる賞。2014年から2部門、2020年から3部門に分けて大賞を発表している。昨年のファミリー部門は『スカイチーム』、経験者部門は『フォレストシャッフル』、エキスパート部門は『サビカ』が選ばれている。
『ボムバスターズ』は数字を合わせて爆弾を解除する日本発の協力ゲームで、今年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した。『ボタニクス』は植物園に花を植えて育てるドイツのゲームで、昨年のドイツ年間エキスパートゲーム賞で推薦リスト入りしている。『SETI』は最新技術で惑星を探査するチェコのゲームで、今年のドイツゲーム賞で3位以内に入っている。昨年に引き続き、3作品とも日本語版が既発売となっている。
【オランダゲーム賞2025受賞作品】
ファミリー部門賞:ボムバスターズ(Bomb Busters)*
ノミネート:ファラウェイ(Faraway)*、ピクシーズ(Pixies)*
経験者部門賞:ボタニクス(Botanicus)*
ノミネート:コメット(Komeet)、マラカイボの海賊(Pirates of Maracaibo)*
エキスパート部門賞:SETI:地球外知的生命体探査(SETI: De Zoektocht naar Buitenaardse Intelligentie)*
ノミネート:メン・ネファー(Men-Nefer)、ウィンドミルバレー(Windmill Valley)*
(*…日本語版あり)
シュピール’25:シュピーレファイブル
★カルティヴォ(Cultivo)
ゲームデザイン:S.ドラ&R.ドラ&A.ツィマーマン、イラスト:A.ユング、2~4人用、12歳以上、60~90分。
スペイン北東部を流れるエブロ川の三角州は、18世紀初頭に運河によって耕作地へと変貌を遂げた。今や肥沃な畑は豊かな収穫をもたらし、小さな村々が繁栄している。ここに労働者を配置し、市場で作物を道具と交換し、建物を建設して評判を高める。
村の建設、開墾、道具の購入など、手番に5つのアクションを自由に組み合わせることができるため戦術的な深みがあり、毎回変えられるモジュラー式のゲームボード、5×5マスの市場チャート、可変コストメカニズムにより、バリエーションが豊富で計画性を刺激する。
★ビアパイオニア:ケルシュ(Kölsch)
ゲームデザイン:S.ドラ&R.ドラ&A.ツィマーマン、イラスト:A.ユング、2~4人用、12歳以上、60~90分。
昨年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦リストに選ばれ、ケンビルから日本語版が予定されているワーカープレイスメントの拡張セット第2弾(第1弾は『ビアブーム』)。ケルンの名物ビール「ケルシュ」を商品ラインナップに加え、醸造所を巧みに拡張して競合他社に一歩先んじることで、新たな戦略を開拓できる。