ページビューの多かったボードゲームランキング2025
今年発売された新作で、当サイトのリリース記事のアクセスが多かったのは以下の通り。アクセスが多い理由は、公式サイトに紹介ページがなかったりすることもあるが、基本的に話題になって注目されたとみてよいだろう。
出版社別では100タイトル中、アークライトが19タイトル、ホビージャパンが16タイトル、CMONジャパン・Engamesが各7、数寄ゲームズが5、グループSNEが4、カワダ・すごろくや・テンデイズゲームズ・リゴレが各3、幻冬舎・ケンビル・サニーバード・ジーピー・ホヌゲームズ・メビウスゲームズが各2となっている。
1位はゲームマーケット作品の製品版『drop x drop』。2位にはテストプレイなんてしてないよシリーズ『マダミスなんてしてないよ』、3位には環境テーマのボードゲーム『リミット』が入った。昨年のベスト3は『ヌースフィヨルドBIG BOX』『マーダーミステリー:ザ・トリロジー』『フォレストシャッフル』(昨年の結果)。
リストを見て買ったまま棚に眠っているゲーム、気になったが買わないままだったゲームがあったら、年末年始に遊んでみてはいかが。新作をこまめにチェックしていない人はこのリストからリサーチして頂ければ嬉しい。
フォーミダブル(Formidabel!)
右から左へ受け流す

ブタ、ヒツジ、トマト、キュウリ、コムギの5つの資源を使って交易カードを使い切る非拡大生産リソースマネージメントゲーム。フリーゼのデザインで今秋、2Fシュピーレから今年発売された。シンプルな原理でクリエイティブなコンボ作りを試される。
各自同じ枚数の交易カードが配られ、山札にして、そこから3枚を引いて手札にする。手番には市場から資源を獲得した後、手札の3枚と、場札の5枚を使って交易を行う。多くの交易ゲームとは異なり、資源を増やしたり揃えたりするために交易するのではなく、手札の交易カードをできるだけ多くなくすために交易するのだ。そのため、A→B、B→C、C→Dというようにしりとりのようなコンボができれば理想的。
交易カードは「Xを支払うと、Yがもらえる/YをZに交換できる/アクションができる」という形式になっている。トマト2個を支払ってヒツジ1匹をもらい、そのヒツジを支払って麦3つをもらい、麦3を支払ってブタ1匹をもらい⋯⋯というようにつながっていけば、資源を追加せずにカードだけ減らせる。右から、右から、何かが来てる~、それを左へ、左へ受け流すのよ~♪(ムーディ勝山)
もちろん、オールユニークな119枚のカードがそう都合よくつながるわけもなく、足りない資源は市場から調達したり、複数の交易カードで揃えたりすることになる。手札と場札、そして手持ちの資源を見て、どのカードをどの順序で使っていくか考えるのが楽しい。
誰かが交易カードを使い切ったラウンドでゲーム終了し、使い切ったプレイヤーが1人だけならばそのプレイヤーの勝利。複数いたら残った資源で勝敗を決める。終盤はお互い残り何枚で、誰の手番でゲームが終わるかを巡ってエキサイティングな展開になる。
Formidabel! / Formidable Farm
ゲームデザイン:F.フリーゼ/イラスト:S.レロイ
2Fシュピーレ(2025年)
1~4人用/10歳以上/30~45分
