「ホッカイドウシュピールフェスト3」札幌にて1月17日開催

2023年11月に続いて2年2ヶ月ぶり3回目となる自主制作ゲーム展示即売会。前回から2倍近い41団体が出展し、制作者の説明を聞きながら、アナログゲームとデジタルゲームの両方を試遊したり購入したりできる。出展者一覧はこちら。
各ブースでの試遊のほか、出展者が交替で登壇するトークショー、試遊や出展者の話を聞いてシールを集めるシールラリー、周遊型謎解き、蟲神器大会・体験会、TRPG体験会など企画盛りだくさん。また今回、ゲーム作品コンテストが行われ、アナログ部門では『ブックフェス!』(サーヴィニア)が大賞に選ばれている。
アリガトウ(Arigatō)
3日後まで献上品をいくつ出す?
将軍の誕生日に向けて職人を集め献上品を作るセットコレクションゲーム。『コルト・エクスプレス』『リビング・フォレスト』『ルイス・クラーク探検隊』などヒット作品を出してきたルドノート(フランス)は、昨年いっぱいで閉業したため、『リミット』と並んでこの作品が最後となる。閉めを飾るこのタイトルが胸にジンと来る。エッセン・シュピールではデザイナーとイラストレーターが並んで箱にサインをしてくれて、長い列ができていた。
ゲームは12ラウンドにわたって行われる。毎ラウンドのはじめに職人カードが配られるので、自分の村に置く職人1人、資源を生産する職人2人、左隣のプレイヤーに流す職人2人に分ける。村に置いた職人は条件を満たすとボーナスの資源や得点をもたらすとともに、必要な資源を揃えると献上品を作ってくれる。資源は「折り紙」「盆栽」「刀」「彫像」「花火」の5種類で、職人もこれに対応して5種類いる。指定された組み合わせを揃えるのはなかなかたいへん。
無事、献上品を作れた職人はお城に送られ、村に空きスペースができる。またここに次のラウンド村人を入れて次の献上品を作るのだ。村のスロットは4つしかなく、村人によって置ける場所が決まっているので、どんどん献上品を作れるよう上手にやりくりしなければならない。
ラウンドの最後には予め発表されている目標(村や城に◯枚の同じ/異なる職人がいる)が達成されたかチェックする。2、3ラウンド前から周到に準備しないと達成できないようになっており、この縛りも職人の選択を悩ましくする。12ラウンドで達成された目標、お城に送られた職人の得点、ゲーム中に獲得した職人ボーナスを足して勝敗を決める。
日本をイメージしたエキゾチックなイラストに和むが、職人が指定する資源を集めるだけでも大変なのに、ラウンド終了時目標も見据えて職人を選ぶのは頭を使い、何を諦めて何を取るか、最後の最後まで苦しい。将軍にありがとうと言ってもらうのは容易ではないが、今まで楽しい作品を作ってきてくれたルドノート社に感謝して遊びたい。
ゲームデザイン:M.ラドラ&F.シリエ/イラスト:T.ブロトン/ルドノート(2025年)
1~5人用/10歳以上/45分